女性整備士誕生レポート②

こんにちは。

代表理事の中根です。

先日お越しになったAさん。翌週もお越しになりました。

普段は事務系のお仕事をされていらっしゃるとの事なので自転車に整備は全く関係ないお仕事。

今回は前回バラしていただいた自転車の続きを行なっていただきました。

①チェーンジョイント外し

ホワイトボードに下手な図ですがジョイントの形と外し方を理解いただきペンチで外れた時の音と感触をなん度も確認いただきました。割りピンがリンクピンに挟まる時のイメージと感触を体感して貰えればAさんの使いやすい工具でそのイメージに沿って手を動かすだけです。

②B/Bバラし

ベアリングが入って回転するところはWナットが使ってあるというおさらいをしたあと

B/Bのバラしに着手。

右ワンは工場で組み立て時にネジロックを沢山塗布した様で何をやっても緩まない為左ワンのみのバラし。

ロックリングと左ワンのWナットを確認してもらいながら初めてのバラし作業。シャフトを引き抜くとベアリングがボロボロと落ちてくる事に狂喜乱舞状態。(笑)

③フロントフォーク外し

ヘッドのナットを外し、ロックリンフと球押しがWナットになってる事を確認してもらいながら初めてのヘッド内ご開帳。リテーナーのおかげでボロボロ落ちない事に思わず『おおおお〜』という感嘆詞がこぼれました。

④車輪バラし

前回ニップルを緩めて車輪をバラしたので今回もバラしてみていただきました。

スポークの張りがしっかりしているのでニップルも女性の指の力ではなかなか回ってくれません。

しばらくすると『ギーギー』という軽快な音がしてスポークがどんどん緩んでいる様です。

手元を見たところニップル回しをドライバーで引っ掛けてテコの応用で硬く締まったニップルをスピーディーに緩める工夫。

私がそんな発想がなかったから思いもしなかったですが今後、指の力が小さい方にはこの手法が良いなって事をAさんから学ばせていただきました。

元々、廃棄する自転車をバラす事で失敗しても気にならない安心感を持って学習いただきました。

仮に上手くいかなかったりネジを破損させてしまってもその時の感触とか力の入れ具合でどんな挙動になるのかも体感していただけました。

技術を学んでいただくのですから上手く行くことよりも上手くいかないことをたくさん体感してネジが破断する時の感触や前兆を身につけたりしていただくことで得られる情報量は計り知れません。

自転車は部品点数が少ない上に部品のJIS規格が定まっているので部品メーカーが違っても応用で取り付けたりできることが多いんです。

そうすると部品の在庫なども少なくて済みますよね。

弊協会の技術講習は現在カリキュラムを持っておりません。

押し付けで覚えさせるのではなく興味を持って取り組んで感じていただく。

興味を持った事を優先して学習すれば部品の名前や工具の名前は後で自然と覚えるように成るのです。

今までいろんな方にお教えした中で2回目にB/Bなどバラすとは思いませんでした。

私としても新鮮な気持ちで取り組めました。

今後のAさんの伸び代の多さがとても楽しみです。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事中根和宏