技術継承への挑戦②

前回100分の作業が大幅短縮!B君、自転車技術講習2日目で見せた成長

2026年10月5日(月)

前回の講習から、わずか3日。

B君は再び、自転車の解体作業に挑戦しました。

初日は、工具の使い方や自転車の基本構造を確認しながら、車輪以外の部分を分解するのに約100分かかりました。

では、2回目の今回はどうだったのでしょうか。

前回の経験を活かし、作業のスピードも理解度も大きく向上。さらに、ベルトドライブやホイール、ハブ、ブレーキなど、より専門的な構造にも触れました。

今回は、B君の成長が感じられた講習2日目の様子をお届けします。

■ まずは前回のおさらい。小さな部品にも大切な役割がある

講習は、前回学んだ内容の振り返りからスタートしました。

最初に確認したのは、自転車のタイヤに空気を入れるための「バルブ」です。

バルブとは、空気を入れたり、タイヤの中の空気を保ったりする部品のこと。普段はあまり意識しない部分ですが、いくつかの小さな部品が組み合わさって機能しています。

今回は、バルブの構造や各部品の名称を確認しながら、タイヤの取り外し方も学びました。

ただ外し方を覚えるだけではなく、

● どの部品がどの位置にあるのか

● どのような仕組みで固定されているのか

● どの順番で作業すれば安全なのか

を理解することが大切です。

こうした基礎知識の積み重ねが、将来の修理や自転車の再生技術につながっていきます。

■ 前回約100分の作業が大幅短縮!B君の成長に驚き

今回も教材として使用したのは、ブリヂストンの「シングルスター273」です。

前回は、初めて触る工具や部品に戸惑いながら、車輪以外の部分を分解するのに約100分かかりました。

今回は、その経験を活かして同じ車種の解体に再挑戦です。

すると、作業開始直後から前回との違いが見えてきました。

工具を持つ手つきが安定し、分解する順番も少しずつ身についています。前回は一つひとつ確認しながら進めていた作業も、今回は迷う時間が減り、タイヤの取り外しまでスムーズに進めることができました。

わずか2回目の講習で、ここまで変わるのか!

私自身も、B君の成長ぶりに驚かされました。

もちろん、作業は速ければ良いというものではありません。

最も大切なのは、安全に、そして確実に作業することです。そのうえで作業時間が短くなったということは、自転車の構造や作業手順を少しずつ理解できてきた証拠でもあります。

前回の経験が、しっかりと今回の作業につながっていました。

■ ベルトドライブとは?チェーンを使わない駆動方式を体験

休憩後は、「ベルトドライブ」の解体に挑戦しました。

ベルトドライブとは、一般的な自転車に使われている金属製のチェーンの代わりに、ベルトを使ってペダルの力を後輪へ伝える仕組みです。

チェーンとは異なる構造のため、取り外し方や整備方法にも違いがあります。

今回は、実際の車両を分解しながら、ベルトの取り外し方を確認しました。

自転車には、チェーンを使うタイプやベルトを使うタイプなど、さまざまな駆動方式があります。

駆動方式とは、ペダルをこぐ力を車輪へ伝える仕組みのことです。

これから多種多様な自転車を扱うためには、それぞれの構造や特徴を知っておく必要があります。

教科書で学ぶだけでなく、実際に手を動かして分解することで、部品の位置や動き方をより具体的に理解できます。

■ ブレーキレバーとグリップを取り外し。分解は観察力も大切

続いて、ハンドル周辺の部品を分解しました。

今回取り外したのは、ブレーキレバーとグリップです。

ブレーキレバーは、握ることでブレーキを作動させる部品。グリップは、ハンドルを握りやすくするための部品です。

一見すると簡単な作業に見えますが、自転車の解体では、部品の固定方法や取り付け位置を観察することが重要です。

作業中は、次のような点にも注目します。

● どこにネジが使われているのか

● どのような方法で固定されているのか

● 取り外した部品は再利用できるのか

● 部品に傷や劣化がないか

こうした視点を持つことは、将来の「リビルト部品」の選別にも役立ちます。

リビルト部品とは、使用済みの部品を点検・整備し、再び使える状態にしたものです。

自転車をただ分解するのではなく、部品を再利用できるかどうかまで考えながら作業することが、再生技術の第一歩になります。

まずは構造を理解し、正しい工具の使い方を覚えること

■ ホイールをさらに分解!スポークとニップルの役割を学ぶ

講習の後半は、ホイールの解体です。

ホイールは、主に次のような部品で構成されています。

● リム:タイヤを取り付ける外周部分

● ハブ:車輪の中心にある回転部分

● スポーク:ハブとリムをつなぐ細い棒状の部品

● ニップル:スポークをリムに固定する小さな部品

今回のテーマは、スポークとニップルです。

スポークは、車輪の中心にあるハブと外周のリムをつなぎ、ホイール全体を支えています。

ニップルは、スポークをリムに固定し、張り具合を調整するための部品です。

スポークやニップルの状態は、ホイールの強度や回転の正確さにも関わります。

今回は、ニップルの取り外し方を確認し、スポークを傷めないよう注意しながら、一つひとつ作業を進めました。

最初から速く作業する必要はありません。

「一つできるようになったら、次の一つへ」

この積み重ねが、確かな技術につながっていきます。

■ ハブとブレーキの違いも確認。自転車は車種ごとに構造が違う

さらに今回は、ホイール周辺の構造についても学びました。

取り上げたのは、3段変速に使われるハブと、ブレーキの種類です。

ハブとは、ホイールの中心にある回転部分のこと。今回は「通しハブ」と「引っ掛けハブ」の違いについて確認しました。

また、ブレーキについては、次の2種類を学びました。

● ローラーブレーキ:内部のローラーを使って制動するブレーキ

● バンドブレーキ:ドラムの外側にバンドを締め付けて止めるブレーキ

どちらも後輪側に使われることがありますが、内部の構造や取り外し方は異なります。

自転車は、同じように見えても、メーカーや車種によって部品の形や取り付け方法が違います。

構造を知らずに無理やり分解すると、部品を傷めたり、破損させたりする可能性があります。

だからこそ、まずは違いを知ること。

そして、実物を見て、触って、構造を理解することが大切です。

■ 技術は一日では身につかない。だからこそ成長が面白い

第2回の技術講習を終えて、改めて感じたことがあります。

それは、人は経験を重ねることで、確実に成長していくということです。

前回は、初めての作業に約100分かかりました。

今回は同じ車種の解体に再び挑戦し、工具の扱いや作業の順番に明らかな変化が見られました。

さらに、タイヤ、ベルトドライブ、ホイール、ハブ、ブレーキと、学ぶ範囲も広がっています。

まだまだ覚えることはたくさんあります。

しかし、焦る必要はありません。

一つひとつの構造を理解し、工具の使い方を覚え、実際の作業を経験する。その積み重ねの先に、本当の技術が身についていくのだと思います。

■ 技術を受け継ぎ、自転車と資源を未来へつなぐ

私たち一般社団法人 自転車技術者協会が目指しているのは、単に自転車の作業ができる人を増やすことではありません。

自分で考え、判断し、技術を活かして新しい価値を生み出せる人材を育てること。

そして、その技術を自転車の再生や資源の有効活用につなげ、新たな仕事を生み出していくことです。

B君が初日に語ってくれた、国内での中古自転車販売やパーツセンター構想。

その夢の実現に向けて、今はまだ小さな一歩かもしれません。

しかし、今回覚えた一つひとつの技術が、いつか大きな力になるはずです。

人が育ち、技術が受け継がれ、資源が再び活かされる。

そんな未来を目指して、これからも技術講習を続けていきます。

B君、第2回の講習もお疲れさまでした!

次回はどんな成長を見せてくれるのか、今から楽しみです。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

人・技術・資源・想いを循環させ、笑顔と挑戦を未来へつなぐ。

技術継承への新たな一歩

B君、自転車技術講習初日!

2026年10月2日(金)

本日から、新たな挑戦が始まりました!

今回、弊社に自転車の技術を学びに来てくれたのは、ことB君。

自転車の解体から整備、再生まで、これから少しずつ技術を身につけていただく予定です。

しかし、私が最初に行ったのは、工具の使い方を教えることでも、自転車を分解することでもありませんでした。

「なぜ自転車の技術を学びたいのか?」

まずは、その想いをじっくりと聴かせていただくことから始めました。

■ 13:00〜13:35 まずは夢を語り合う時間

B君は現在、自転車の輸出に携わっています。

そんな彼が技術を学びたいと思った理由は、大きく3つありました。

  1. 自転車の輸出をしているのに、自転車そのものを詳しく知らないのはもったいない。
  2. 日本国内で集めた自転車を自分たちで手直しし、販売できるようになりたい。
  3. 将来的にはパーツセンターとしても事業を展開してみたい。

話を聴いているうちに、単に自転車の修理を覚えたいのではなく、その先に大きな事業構想を描いていることが伝わってきました。

これは面白い!

自転車を集め、直し、再び市場へ送り出す。

さらに、使える部品を活かすパーツセンターまで構想している。

まさに、私たちが目指している「資源を循環させる仕組み」と重なる部分がたくさんあります。

■ 13:35〜13:50 お互いの夢がつながる瞬間

次にホワイトボードを使い、弊社が現在取り組んでいる事業を箇条書きにして説明しました。

一般修理、中古自転車の再生販売、リビルト部品の製作、不要自転車の回収、解体、資源化、そして技術指導。

こうして一つひとつの事業を見える化すると、B君が描いている未来と、私たちの事業には多くの共通点があることが分かりました。

「この事業と、この構想は一緒にできるかもしれないね!」

そんな話をしながら、お互いの可能性が広がっていきます。

技術を教える側と学ぶ側という関係を超えて、将来一緒に新しい価値を生み出せるかもしれない。

そんなワクワクする時間になりました。

■ 14:00〜14:50 自転車の基礎知識を学ぶ

夢を共有したところで、いよいよ技術講習のスタートです。

まずはホワイトボードを使って、自転車の種類や車両の分類、フレーム形状などについて解説しました。

普段何気なく見ている自転車も、用途や構造によってさまざまな違いがあります。

これから解体や再生、部品の選別などを行ううえで、こうした基礎知識は欠かせません。

ただ作業ができるだけでなく、

「なぜこの構造なのか?」

「なぜこの部品が使われているのか?」

そうした疑問を持ちながら学んでほしいと思っています。

■ 15:00〜17:00 いよいよ人生初の自転車解体!

座学を終え、いよいよ実技講習です。

今回の教材は、回収してきたブリヂストンのシングルスター273。

この車両を実際に分解してもらいました。

初めての作業ですから、当然分からないことばかり。

どこにどんなネジが使われているのか。

どの順番で外せばよいのか。

どんな工具が必要なのか。

一つひとつ考えながら作業を進めてもらいました。

クランクやボトムブラケット(B/B)など、特殊工具が必要な箇所については、その役割や工具の使い方を解説。

そして約100分後。

なんと、車輪以外の部分を無事にすべて分解することができました!

初めての解体作業としては、なかなかのものです。

■ あえて教えすぎない。それも技術指導のひとつ

今回、私が特に意識したことがあります。

それは、「危険な作業以外では、できるだけ口を出さない」 ということ。

もちろん、安全に関わることはその場で指導します。

しかし、それ以外はなるべく自分で考え、試行錯誤してもらいました。

工具を当ててみる。

構造を観察する。

うまくいかなければ、別の方法を考える。

この繰り返しこそが、技術を身につけるうえで大切だと私は考えています。

そして驚いたのは、B君のセンスの良さです。

初めて触れる構造にもかかわらず、自分で工夫しながら着実に分解を進めていく。

教えられたことを覚えるだけでなく、自分の頭で考えて作業できる。

これは技術者として、とても大切な素質だと思います。

今後の成長が本当に楽しみです!

■ 技術を受け継ぐことは、未来の可能性を広げること

私たち一般社団法人 自転車技術者協会が目指しているのは、単に自転車を修理することだけではありません。

まだ使える自転車を再生する。

捨てられるはずの部品に、もう一度価値を与える。

そして、培ってきた技術を次の世代へつないでいく。

技術を身につけた人が、新しい仕事を生み出し、事業として成長していく。

そんな循環をつくりたいと考えています。

今回のB君との出会いは、その未来につながる新たな一歩になるかもしれません。

最初は一台の自転車を分解するところから。

しかし、その小さな一歩の先には、国内販売やパーツセンター、さらには新しい自転車の流通の仕組みが生まれる可能性があります。

私自身も、教えることで改めて技術を見つめ直し、多くのことを学ばせていただきました。

人が育てば、技術が残る。

技術が残れば、資源が活きる。

資源が活きれば、新しい仕事が生まれる。

これこそ、私たちが目指す循環の形です。

B君の壮大な夢が、これからどのように形になっていくのか。

私も楽しみながら、しっかり伴走していきたいと思います。

ボィヨ君、初日の技術講習お疲れさまでした!

これから一緒に、ワクワクする未来をつくっていきましょう!

⸻

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

人・技術・資源・想いを循環させ、笑顔と挑戦を未来へつなぐ。

捨てられるはずだった自転車が、今度は被災地を走る。

今回、廃棄される予定だった27インチの自転車を「バイクリボーン」で再生し、さらにノーパンクタイヤを装着して、名古屋ボラソンさんへ寄贈させていただきました。

残念ながら、引き取ってきた当時の写真がどこかへ行ってしまいました……。

でも、そこから手を入れ、使える部品を活かし、整備して完成したのがこの一台です。

27インチ・外装6段変速・LEDオートライト付き。

そして今回、この自転車には大きな役割を持たせるため、ノーパンクタイヤ仕様に仕上げました。

「正義の味方」という言葉が似合う人

今回、自転車をお渡ししたのは、名古屋ボラソンの太田さん。

太田さんとは一昨年知り合ったので、お付き合いそのものはまだそれほど長くありません。

しかし、太田さんの活動を知れば知るほど、

「この人、本当にいつ休んでいるんだろう?」

と思ってしまいます。

太田さんは現在、名古屋市の消防士。

普段は人の命や暮らしを守る仕事に携わりながら、休日になるとレスキューの現場で培った知識、経験、体力を活かして被災地へ向かい、ボランティア活動を続けています。

しかも、その活動の多くが自費だったのですが最近は彼の応援する人たちの募金や企業からの協賛品も出るようになりそれを車に積んで走っておられます。

そして今後は日本財団 さんに 名古屋ボラソンの活動が認められたようです。

千葉の水害や熊本の地震など、遠く離れた地域で起きた災害も「誰かのこと」ではなく、まるで自分のことのように受け止めて何度も現地へ足を運ぶ。

先日は名古屋でしかも彼の家のそばの川が氾濫しそうなのに熊本の被災地から名古屋の情報を集めてどこが危ないとか避難所の指示をオープンチャットて出していたことも記憶に新しいです。

あまりにもあちこちで活動されているので、

「太田さん、何人かいるんじゃないの?」

と“影武者説”が出てもおかしくないくらいです(笑)。

でも、その姿を見ていると笑い話だけでは終われません。

自分の休日と、自分のお金と、自分の体力を使って、困っている人のために動く。

私には、

「正義の味方」

という言葉が、とてもよく似合う人に見えます。

廃棄自転車を「バイクリボーン」で再び社会へ

私たちが取り組んでいる「バイクリボーン」は、単なる中古自転車販売ではありません。

廃棄される自転車を引き取り、

「これは本当にゴミなのか?」

と、もう一度考えるところから始まります。

フレーム、ホイール、カゴ、部品……。

まだ使えるものを見極め、整備し、必要に応じて部品を交換する。

そして、もう一度安心して走れる自転車として社会へ戻していく。

今回の一台も、そうして生まれ変わりました。

ただ再生して販売するのではなく、

「この自転車を、本当に必要としている場所で使ってもらえないだろうか?」

そこから今回の寄贈につながりました。

能登のボランティア活動拠点へ

今回の自転車は、太田さんの手によって、一度能登の被災地へ持って行っていただける予定です。

能登では、発災から時間が経過しても支援や復興の取り組みが続いています。名古屋市でも2026年5月時点で能登半島地震に関する支援情報を継続して案内しています。

現地では、ボランティアの皆さんが集まる活動拠点で、この自転車を活用していただけるとのこと。

そこで力を発揮するのが、今回装着したノーパンクタイヤです。

被災地では、道路や路肩などに瓦礫やガラス片などが残っている場所も考えられます。

通常の空気入りタイヤなら、異物を踏んでパンクしてしまえば、そこで移動できなくなります。

しかしノーパンクタイヤなら、空気が入っていないためパンクによる走行不能のリスクを避けられます。

まさに、

ノーパンクタイヤの「戦闘力」を発揮できる場所。

人を助けるために動くボランティアさんの「足」として、この自転車が活躍してくれたら、これほど嬉しいことはありません。

「廃棄物」だったものが「誰かを助ける道具」になる

今回の取り組みで、改めて感じたことがあります。

廃棄自転車は、見方を変えればただのゴミではありません。

技術を加えることで、もう一度価値を持たせることができる資源です。

捨てられるはずだった自転車を回収する。

整備士の技術で再生する。

ノーパンクタイヤを装着する。

そして被災地へ送り出す。

その先で、誰かの移動を助ける。

その移動によって、さらに誰かが助けられるかもしれない。

そう考えると、一台の廃棄自転車から始まった小さな循環が、どんどん大きな循環になっていきます。

人が動く。
技術が活きる。
資源が蘇る。
そして想いが次の人へつながっていく。

これこそ、私たちがバイクリボーンを通して実現したいことの一つです。

自転車屋だからできる社会貢献を

新品の自転車を寄贈することも、もちろん素晴らしい支援だと思います。

でも私たちは、自転車を修理し、再生する技術を持つ人間です。

だったら、

「自転車屋だからこそできる支援の形があるんじゃないか」

と思っています。

捨てられる自転車を減らす。

使える部品を捨てない。

整備技術を次の世代へ残す。

そして再生した自転車を、必要としている人のところへ届ける。

環境問題、資源循環、技術継承、そして地域・社会貢献。

これらは別々の話ではなく、実は一本につながっています。

今回送り出した緑色の自転車が、能登の地を走り、ボランティアの皆さんの活動を少しでも支えてくれることを願っています。

そして太田さん。

いつも本当にお疲れさまです。

くれぐれもご自身の身体も大切にしながら、これからもその熱い活動を続けてください。

私たちも、自転車屋としてできる方法で応援していきます。

廃棄から、再生へ。
再生から、支援へ。
一台の自転車から、人・技術・資源・想いを循環させていく。

これからも「バイクリボーン」の可能性を広げていきます。

🎥 今回寄贈したノーパンク自転車を動画でも紹介しています

YouTube「仕上がりました‼️名古屋ボラソンさんに寄贈のノーパンクママチャリ‼️」⁠

ママチャリノーパンクとライトリボーン施工

こんにちは。
一般社団法人 自転車技術者協会 代表理事の中根です。
今日はもう一台、ノーパンク施工をご依頼いただきました。


今回のお客様は、近所の高校へ通われている息子さんの通学用自転車についてご相談に来られました。
お話を伺うと、
「後ろタイヤが何度もパンクする」
「遅刻したくなくてパンクしたまま走ってしまう」
という状況だったそうです。


車体を確認すると、後タイヤはかなり傷みが進み、ひび割れも発生していました。


以前、大手自転車店へ相談されたところ、
・タイヤ交換
・フロントフォーク曲がり修正
を含めて約25,000円の見積り。
その金額なら中古へ買い替えた方が良いのではと考え、Google検索から当店へお越しくださいました。
実際に車体を確認すると、自転車全体はまだ綺麗で十分使える状態。
さらに後フェンダーには学校指定の駐輪シール。
ここで気づいたのは、
「困っているのは自転車そのものではなく、繰り返すパンク」
ということでした。
そこで今回は、
【後輪ノーパンク施工+ライトリボーン施工】
をご提案。
買い替えより費用を抑えながら、今使っている車体と学校のシールもそのまま活かせることをご説明したところ、
「それでお願いします」
とご依頼いただきました。
26×1⅜サイズでしたので、後輪を外して振れ取り後、タンナスを施工。
さらに、白い車体だったため油汚れやピッチ汚れを除去し、軽く磨き込み。
全体をクリアアップしました。
仕上げ確認中、フロントフォークが軽く曲がっており、ブレーキシューがタイヤへ接触していたため、専用治具で修正。
結果、施工時間は約50分で完了しました。
お引き取り時には、ご夫婦そろって仕上がりをご覧になり驚かれていました。
最後に、前タイヤの傷み具合や空気圧管理についてもご説明してお引き渡し完了。
通常なら買い替えになっていたかもしれない状況でしたが、
「今あるものを活かして、早く、お値打ちに」
解決できた一例になりました。
今回の施工費用
13,200円(税込)
Googleで繋がったご縁に感謝いたします。
本日もご利用ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏

お客様と創り上げる車両

一目惚れから始まった、世界に一台のルイガノカーゴ

―「クーラーボックスを自転車で運びたい」から始まったMさんとの一台づくり―

今回は、一台の中古自転車と一人のお客様との出会いから始まった、少し特別なお話です。

最初はかなり傷んだ状態で買い取った一台の「LOUIS GARNEAU MV CARGO」。

残念ながら買取当時の写真を撮り忘れてしまったのですが、そこから手を入れ、再び街を走れる状態まで仕上げました。

まずは、一台のルイガノカーゴを再生

鮮やかなオレンジのフレーム。

大きなフロントバスケットと、カーゴバイクならではの特徴的なリアキャリア。

かなり傷んだ状態からでしたが、

「まだまだ、この自転車は活躍できる。」

そう思いながら仕上げた一台でした。

この時はまだ、この自転車がこれからどんな一台に変わっていくのか、私自身も想像していませんでした。


息子さんの自転車修理で、偶然の出会い

そんなある日、息子さんの自転車修理でMさんが来店されました。

お話をしていると、Mさんにはちょっとしたお困りごとがありました。

息子さんのサッカーへ行く際、クーラーボックスを持って行く必要がある。

ところが、

「クーラーボックスを運ぶためだけに車を出すのが面倒なんです。」

とのこと。

Mさんは小柄な方なので、大きな自転車ではなく、身体に合ったコンパクトな車体がいい。

でも、クーラーボックスはしっかり積みたい。

そんなMさんが店内で出会ったのが、仕上げたばかりのルイガノカーゴでした。

一目惚れでした。

偶然そこにあった一台が、Mさんが思い描いていた使い方にピッタリだったのです。


ところが、クーラーボックスが載らない

後日、実際に使用されているクーラーボックスを持ってきていただきました。

車体に合わせてみると、一つ問題が発覚。

クーラーボックスの幅が、荷台よりかなり広い。

そのままでは安定して固定できません。

大きな補助キャリアを取り付ければ解決できます。

でも、それではサッカーのない日まで大きなキャリアを付けっぱなしにしなければならない。

せっかく小柄なMさんに合うコンパクトな車体なのに、それでは面白くありません。

「必要な時だけクーラーボックスを積めるようにできないかな?」

そこで思い出したのが、先日、倉庫の棚を作った時に余っていた木材でした。

「これ、使えるんじゃないか?」

ここから、ちょっとした工作が始まりました。


手描きの図面から、専用BOXをつくる

まずはクーラーボックスを採寸。

頭の中にあるイメージを、とにかく紙に描いてみます。

寸法を書いて、線を引いて、考えて、また描く。

決して立派な設計図ではありません(笑)。

でも、この紙の上にあるのは、

「Mさんなら、どうすれば使いやすいだろう?」

と考えた跡そのものです。

既製品から選ぶのではなく、このクーラーボックスと、このルイガノカーゴのために作る。

寸法が決まったら、余っていた木材を切り出して組み上げていきました。


普段はBOX、サッカーの日には大型キャリアへ

完成した木製BOXには焼きを入れて仕上げました。

オレンジ色の車体に取り付けてみると、焼きの入った木材が意外なほどよく似合います。

普段はコンパクトなBOX。

ところが——

開けば左右に大きく展開し、クーラーボックスを積載できる荷台に変身します。

そして実際にMさんのクーラーボックスを載せてみると……

ピッタリ!

これならサッカーの日にはクーラーボックスを積んで自転車で出発。

普段は大きなキャリアを付けっぱなしにする必要もありません。

「クーラーボックスを運ぶためだけに車を出すのが面倒」という最初のお困りごとに、一つの答えを出すことができました。

ちなみに一つ、計算外もありました。

蝶番の厚みを計算に入れていなかった(笑)。

そのため畳んだ時の姿が、想像よりちょっと不恰好に。

そこは手作りならではのご愛嬌ということで……。

作ってみて初めて分かることもあります。

それも含めて、ものづくりの面白さです。


ここからMさんの「カスタム魂」に火がついた

専用BOXが形になってきた頃から、今度はMさんのカスタム魂に火がつき始めました。

「サドルも変えたい!」

と、ご自身でヤフオクを探し、ルイガノのロゴ入りサドルを発見。

さらに車体に入っている白い「LOUIS GARNEAU」のロゴに合わせ、

「タイヤも白にしたい!」

ということに。

ただし、タイヤは好きなものを何でも付けられるわけではありません。

この車体はスタンドとのクリアランスの関係で、20×1.75以下のサイズである必要があります。

そのことをお伝えすると、Mさんは商品を見つけるたびに、

「これ、付きますか?」

と購入前にメール。

こちらで適合を確認してから、ご自身で購入していただきました。

グリップも専用BOXに合わせて焦茶色を探すことに。

こうしてMさん自身が「これが好き!」と思えるパーツを探し、私が技術面から適合を確認する。

気がつけば、

「お店が作ってお客様に販売する一台」から、「お客様と一緒につくる一台」

へと変わっていました。


なかなか見つからないペダル。その答えは店の棚に

最後まで悩んだパーツの一つがペダルでした。

「ありきたりなペダルじゃ面白くない。」

茶色か白を探されたそうですが、なかなかMさんのお眼鏡に適うものがありません。

そんな時、ふと思い出しました。

実家を片付けた際に持ち帰り、店の棚にしまってあった古いペダルです。

昭和の古き佳き時代の、三ヶ島製作所製の白いペダル。

「これ、好きなんじゃないかな?」

と思い、写真をMさんへメールしてみると……

「可愛いーーー!!!」

大絶叫(笑)。

「可愛い!」の連呼でした。

探し回っていた答えが、まさか店の棚に眠っていました。

しかも昔のペダルだからと侮れません。

現代の車体にも取り付けられる規格で、ベアリングの仕上がりにも、昔の日本製品らしい丁寧さを感じます。

流石、Made in Japan‼️

長い間使われずに眠っていた古いペダルが、何十年もの時間を越えて再び自転車の一部として走り出す。

今回の一台に、とてもよく似合うエピソードになりました。


一月近く店内にいた「気になる自転車」

そして最後まで探していた焦茶色のグリップも、

「見つかりました!」

とMさんから連絡があり、お持ち込みいただきました。

これですべてのパーツが揃い、いよいよ納車です。

振り返れば、このルイガノカーゴは一月近く店内にいました。

変わったデザインのカーゴバイク。

しかも鮮やかなオレンジ色。

とにかく目立ちます(笑)。

来店されたお客様がじーっと眺めていかれたり、通りがかりの方が足を止めたり、

「これ、いくらですか?」

と何度聞かれたことか。

そのたびに、

「すみません、これはもうお客様の車両なんです」

という状態。

ですから最後のグリップを取り付けて、ようやく納車できるところまで来た時には、こちらもちょっと安心しました。


そして完成。世界に一台のルイガノカーゴ

完成した一台を見てみると、最初に仕上げた時とはずいぶん印象が変わりました。

鮮やかなオレンジのフレーム。

車体の白いロゴとつながる白系のタイヤとペダル。

茶系のサドルと焦茶のグリップ。

そして焼きを入れた木製の専用BOX。

Mさんが一つずつ選んだ「好き」と、私が考えた「使いやすさ」が一台の自転車の中でまとまりました。

そして、もちろん一番大切な目的も忘れていません。

クーラーボックスは専用BOXにしっかり収まります。

見た目を変えるためだけのカスタムではなく、

Mさんの暮らしの中で、本当に使える自転車。

ようやく完成です。


声を震わせて喜んでくださった納車の日

そして納車の日。

完成したルイガノカーゴを見たMさんは、本当に喜んでくださいました。

途中経過をお伝えするたびにも喜んでいただいていましたが、完成した一台を目の前にした時には、声を震わせながら喜んでくださったことが、とても印象に残っています。

最初は、

「サッカーへクーラーボックスを持って行くためだけに車を出すのが面倒」

という、日常のちょっとした困りごとでした。

そこから偶然ルイガノカーゴと出会い、

「こんなふうに使いたい」

「こんな見た目にしたい」

というMさんの想いが一つずつ加わっていった。

こちらがすべてを決めて作ったのではありません。

Mさんと一緒につくったからこそ、ここまで喜んでいただける一台になったのだと思います。


納車してからが、本当のお付き合いの始まり

最後に、専用BOXの使い方や積載時の注意点をはじめ、この自転車と安全に長く付き合っていただくためのお話もしっかりとさせていただきました。

そしてMさんを送り出しながら、ふと頭をよぎった言葉があります。

昔、師匠から教えていただいた言葉です。

「お客様に買っていただいてからが、お付き合いの始まりだから、長い目でお客様と接しなさい。」

売れたら終わりではない。

納車したその日から、その自転車とお客様の暮らしが始まります。

調子が悪くなった時。

使い方が変わった時。

また何かカスタムしたくなった時。

そんな時に、また頼っていただける自転車屋でありたい。

今回、Mさんにこれほど喜んでいただけたからこそ、師匠の言葉がいつも以上に重く感じられ、改めて身が引き締まる思いがしました。


最初は、かなり傷んだ状態で買い取った一台の中古自転車でした。

その自転車を再生し、Mさんと出会い、倉庫の棚を作った時に余った木材が専用BOXになり、実家から持ち帰って眠っていた昭和のペダルにも、もう一度役割が生まれました。

捨てずに活かす。
直して、工夫して、次の人へつなぐ。

そしてそこに、使う人の「こうしたい」という想いが加われば、一台の中古自転車は、もう単なる中古車ではありません。

「これが私の自転車!」と思っていただける、世界に一台の相棒になる。

今回の仕事を通じて、そんな自転車屋の面白さを、私自身も改めて感じることができました。

Mさん、この度は本当にありがとうございました。

息子さんのサッカーの日にはクーラーボックスを積んで。

何でもない日には、Mさんのお気に入りの一台として。

これからたくさん走って、たくさんの思い出をつくってください。

そして何かあった時には、いつでもお持ちください。

納車はゴールではありません。
ここからが、このルイガノカーゴとMさん、そして私たちとの新しいお付き合いの始まりです。

ここまで読んでいただき大変ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

ママチャリノーパンク、リボーンライト施工


こんにちは。
一般社団法人 自転車技術者協会 代表理事の中根です。
今日はもう一台、ノーパンク施工をご依頼いただきました。
今回のお客様は、近所の高校へ通われている息子さんの通学用自転車についてご相談に来られました。
お話を伺うと、
「後ろタイヤが何度もパンクする」
「遅刻したくなくてパンクしたまま走ってしまう」
という状況だったそうです。
車体を確認すると、後タイヤはかなり傷みが進み、ひび割れも発生していました。
以前、大手自転車店へ相談されたところ、
・タイヤ交換
・フロントフォーク曲がり修正
を含めて約25,000円の見積り。
その金額なら中古へ買い替えた方が良いのではと考え、Google検索から当店へお越しくださいました。


実際に車体を確認すると、自転車全体はまだ綺麗で十分使える状態。
さらに後フェンダーには学校指定の駐輪シール。
ここで気づいたのは、
「困っているのは自転車そのものではなく、繰り返すパンク」
ということでした。


そこで今回は、
【後輪ノーパンク施工+ライトリボーン施工】
をご提案。
買い替えより費用を抑えながら、今使っている車体と学校のシールもそのまま活かせることをご説明したところ、
「それでお願いします」
とご依頼いただきました。
26×1⅜サイズでしたので、後輪を外して振れ取り後、タンナスを施工。
さらに、白い車体だったため油汚れやピッチ汚れを除去し、軽く磨き込み。
全体をクリアアップしました。
仕上げ確認中、フロントフォークが軽く曲がっており、ブレーキシューがタイヤへ接触していたため、専用治具で修正。
結果、施工時間は約50分で完了しました。
お引き取り時には、ご夫婦そろって仕上がりをご覧になり驚かれていました。
最後に、前タイヤの傷み具合や空気圧管理についてもご説明してお引き渡し完了。
通常なら買い替えになっていたかもしれない状況でしたが、
「今あるものを活かして、早く、お値打ちに」
解決できた一例になりました。
今回の施工費用
13,200円(税込)
Googleで繋がったご縁に感謝いたします。
本日もご利用ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏

ノーパンクとライトリボーン施工

ノーパンクとライトリボーン施工

こんにちは。

代表理事の中根です。

先日、パンクやサドル交換で持ち込まれたお客様が駅から学校まで乗られてるバイクを持ち込まれました。

タイヤの溝が割れてカーカスがのぞいている状態でしたのでタイヤ交換が必要でした。

以前パンク修理の時チラッとタンナスの宣伝をさせていただいたのも思い出していただきもう一度詳しく聞きたいとの事でサンプルを観ていただき大変ご納得いただき受注に至りました。

90分お時間いただき

①後ろ車輪外してタイヤチューブを外します

②全体を拭いて汚れを取ったあと振れ取り台にて縦、横振れを取ったあと90度ずつ全体のテンションを締め上げます。

③リムの内径を測りピンの選択をしたあとタンナス本体にピンを刺していきます

④周向に注意してリムにタンナスをはめピンをプライヤーです打ち込みします

⑤リムラインからピンが見えてないか確認して車輪をフレームに装着。

⑥通常ならばこれで終了なのですが3年経過した車両なのでパーツクリーナーで洗浄して塗装を軽くクリアアップした途端新車の様な輝き‼️

黒ベースの車体やパーツに白のタンナスが映えますね♬

お引き取りにいらした時、『おおっ‼️』の一言と表情でやって良かったと思えました。

画像ではわかりにくいかもしれませんが肉眼では大きな違いがあるのです。

この作業で13,200円(税込)

次回、前タイヤの時も白のノーパンクにされるそうです。

今日も喜んでいただけました

ご利用ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

中根和宏

バイクリボーン2

こんにちは代表理事の中根です。

今日のバイクリボーンはGAIANT エスケープRX。

オーナー様は今年の春お嬢様が駅まで乗って行かれる自転車の点検でお持ち込みになった時、仕上がりが良かったとの事で今回知人から譲り受けた車両を持ち込まれました。

チェーンからキュルキュルと嫌な音がするのと変速がしっくりこないので全体的に点検整備して欲しいとの事。

3年経過にしては綺麗な車両でしたが相応の症状が出てました。

そこで『指摘された箇所をクリアしてさらにピッカピカの状態にするのが弊社の始めてるバイクリボーンです。 以前お嬢様にさせていただいたのはその前哨でした。』とお伝えしたところ快くお願いしますと快諾いただきお客様と一緒にbeforeの画像を撮影しました。

先ずは洗車。手洗いしながらこびり付いた汚れを落とし、🩹などを確認していきます。前オーナーが貼っていたステッカーを綺麗に剥がしたあと乾かします。

次は塗装面の研磨。細かいキズを消し込んでいきます。

大きなキズにはタッチアップして表面を埋めていきます。

最後にクリアアップでフレームは仕上がりです。

チェーンがうっすら錆びが出てましてので表裏を満遍なくブラッシングして錆を落としました。

前後のホイールを外してホイールバランスをとったあとスポークなどのキズをタッチアップ

車輪装着後前後ブレーキの微調整と変速の微調整の後チェーンルブをつけて馴染ませると穏やかな音になり18段変速の妖艶な魔物が復活しました。

2時間くらい経過してご連絡したところ早速歩いてご来店いただきました。

すぐにシェイクダウンしたいとの事で来店され目にした途端

『えっ‼️これ‼️新車みたいじゃないですか‼️ほんとに良いんですか⁉️』と興奮気味。

大変喜んでいただけて光栄です。

お引き渡し前にギヤの使い方の注意点とトレーニングとしても使いたいとの事なので効果的な乗り方、筋肉の使い方のアドバイスをしてお渡しとなりました。

ここまでで最初にご提案したお見積もりは6,600円。お客様にとってかなりコスパの高いサービスであったことは来店された時の第一声で容易に判断ができました。

新車を販売するスキームのお店が殆どの昨今。こうした延命の技術をするお店は減ってきているのは確かです。

『自転車に乗るすべての人を笑顔に』の理念を一つ体現することができました。

ここまで読んでいただき大変ありがとうございます

一般社団法人 自転車技術者協会

中根和宏

バイクリボーン1

大変お久しぶりです。

ブログをサボっておりました。

去年からスタートして好評の『バイクリボーン』をシリーズ化してアップロードしていこうと決めました。

本日、持ち込まれた車両はGIANTのエスケープ15年前の車両でした。

オーナーさんはダメ元でお持ち込みになりました。口ぶりからして新しいバイクを買わなきゃいけないのかな?ってフレーズがあり職人魂を揺さぶられてしまいました(笑)

現車の状態

①チェーンは表面上だけが錆びているがリンクの固着がない

②前後タイヤは7分山程あり硬化し始めているが今後の使用状況から一先ず空気圧を少し少なくして乗っていただく事に

③スラムのシフターのグリップ部分は劣化していたのでオリジナルグリップを作成して取り付け

④長期間放置してあったのでアルミパーツの腐食、塗装の劣化

通常ならば買い替えしていただくには十分な要素を満載なのですが弊協会ではそれを如何にのれる様にするかをご提案させていただきました

お預かりして最初にエアーチェック。

これによりスタンドを立てても安定してくれて作業も効率よくできました。

次は洗車です。

様々なケミカルとブラシなどを使い長年蓄積した埃や油、腐食を落としていきます。

チェーンはブラッシングを丹念にして表面を研磨した後サビ止めを兼ねて塗装。これにより個性がグッと出ました

その後全リンクを揉んでスムーズにした後チェーンルブをつけてしなやかなチェーンに変貌❗️

塗装面はコンパウンドを掛けてクリアアップ。

ブレーキレバーが酷く腐食していたのでバフ掛けしてブレーキをかける時の手触りを良くしておきました。

ライトは電池を入れ替えただけで復活してくれましたので仕事帰りの夜道も安心ですね。

早速連絡して来店いただき『えっ!これが俺の⁉️』っていう驚きの声がやってよかったと思います。

お引き取りいただく少し前に来店された他のお客様がこれはいくらですか?って訊かれてしまったというエピソードも追加しておきます。

今回の作業は90分で5,500円(税込)でした

全ての車両がこの値段というわけではありませんが見た目のダメージよりも中身が良かったのでお値打ちに出来ました。

タイヤの硬化が始まってるので次にパンクした時はタイヤ交換が必要な旨をお伝えして、ノーパンクのご提案もさせていただきました。

新車に買い換えする前に弊社の『バイクリボーン』で思い入れのある車両を永く乗ってみませんか?

引き取り、買取も致しております

お問い合わせ下さいませ

一般社団法人 自転車技術者協会

中根和宏

50数年の歴史の終焉

この度、歴史あるお店のお片付けのご依頼をいただきました。

サラリーマン時代。度々立ち寄って色々話をさせていただくもなかなか買っていただけなかったのですが技術的にリスペクトするお店でした。

2025年5月に社長がお亡くなりになったというご家族からの連絡でお母様がご近所へ引っ越すにあたり店舗を一掃したいとの事。

https://youtube.com/shorts/yEOOv3ZKhYE?si=KAUDgaDkI-yR8e7d

謹んでお片付けを受けさせていただきました。

50年前、名古屋に出て来られて自転車店を始められたそうです。

当時は石油ショックの後で問屋さんなどのお取引が大変な時代。

つい先日まで中古自転車と修理で営業されていた事もあり外した部品を再利用したりしていた事で問屋さんとの取引がままならなくても技術だけで仕事になっていけたのでしょうね。

いろいろなお店のお片付けをして来ましたがそれらのお店の数倍の物量が整理整頓されてギッシリと保管されていました。

流石に私一人では遂行が難しく県外の仲間に協力いただき再利用できる部品などを使っていただく手配が出来ました。

通常ならば廃棄してしまえば早いのですが職人さんが厳選して残した物だからこそ他の職人さんに見せれば利用出来ると判断していただけました。

工具などは毎月通って技術指導してる会社に進呈。

捨てるのは簡単だけどこれだけの工具を揃えるのには大きなお金が掛かるからです。

毎日夜の作業と分別でしたがそれらの部品や工具を整理していく事で社長と深く語り合いが出来ました。

思い入れのある物たちを広島、兵庫、大阪、滋賀、三重、神奈川へ分散しその先で活用されて故人の想いの引き継ぎが出来たと思っております。

最後のお片付けが終わり声が響き渡る店内を観て貴重な体験に感謝し終了した旨をお仏壇に報告させていただきました。

お片付けの業者に依頼すれば店内の荷物は全て産廃扱いで短期間で片付いたと思います。

それも一つの終焉。

特殊な細かいネジなどで困ったことがあるからそれらを分別して蓄積されていた徹底ぶりは本当に驚きでした。

弊協会は次に繋げるお手伝いという事で時間はかかりましたがご家族に納得いただける整理、清掃が出来ました。

貴重な経験値をいただきありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏