ママチャリノーパンクとライトリボーン施工

こんにちは。
一般社団法人 自転車技術者協会 代表理事の中根です。
今日はもう一台、ノーパンク施工をご依頼いただきました。


今回のお客様は、近所の高校へ通われている息子さんの通学用自転車についてご相談に来られました。
お話を伺うと、
「後ろタイヤが何度もパンクする」
「遅刻したくなくてパンクしたまま走ってしまう」
という状況だったそうです。


車体を確認すると、後タイヤはかなり傷みが進み、ひび割れも発生していました。


以前、大手自転車店へ相談されたところ、
・タイヤ交換
・フロントフォーク曲がり修正
を含めて約25,000円の見積り。
その金額なら中古へ買い替えた方が良いのではと考え、Google検索から当店へお越しくださいました。
実際に車体を確認すると、自転車全体はまだ綺麗で十分使える状態。
さらに後フェンダーには学校指定の駐輪シール。
ここで気づいたのは、
「困っているのは自転車そのものではなく、繰り返すパンク」
ということでした。
そこで今回は、
【後輪ノーパンク施工+ライトリボーン施工】
をご提案。
買い替えより費用を抑えながら、今使っている車体と学校のシールもそのまま活かせることをご説明したところ、
「それでお願いします」
とご依頼いただきました。
26×1⅜サイズでしたので、後輪を外して振れ取り後、タンナスを施工。
さらに、白い車体だったため油汚れやピッチ汚れを除去し、軽く磨き込み。
全体をクリアアップしました。
仕上げ確認中、フロントフォークが軽く曲がっており、ブレーキシューがタイヤへ接触していたため、専用治具で修正。
結果、施工時間は約50分で完了しました。
お引き取り時には、ご夫婦そろって仕上がりをご覧になり驚かれていました。
最後に、前タイヤの傷み具合や空気圧管理についてもご説明してお引き渡し完了。
通常なら買い替えになっていたかもしれない状況でしたが、
「今あるものを活かして、早く、お値打ちに」
解決できた一例になりました。
今回の施工費用
13,200円(税込)
Googleで繋がったご縁に感謝いたします。
本日もご利用ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏

お客様と創り上げる車両

一目惚れから始まった、世界に一台のルイガノカーゴ

―「クーラーボックスを自転車で運びたい」から始まったMさんとの一台づくり―

今回は、一台の中古自転車と一人のお客様との出会いから始まった、少し特別なお話です。

最初はかなり傷んだ状態で買い取った一台の「LOUIS GARNEAU MV CARGO」。

残念ながら買取当時の写真を撮り忘れてしまったのですが、そこから手を入れ、再び街を走れる状態まで仕上げました。

まずは、一台のルイガノカーゴを再生

鮮やかなオレンジのフレーム。

大きなフロントバスケットと、カーゴバイクならではの特徴的なリアキャリア。

かなり傷んだ状態からでしたが、

「まだまだ、この自転車は活躍できる。」

そう思いながら仕上げた一台でした。

この時はまだ、この自転車がこれからどんな一台に変わっていくのか、私自身も想像していませんでした。


息子さんの自転車修理で、偶然の出会い

そんなある日、息子さんの自転車修理でMさんが来店されました。

お話をしていると、Mさんにはちょっとしたお困りごとがありました。

息子さんのサッカーへ行く際、クーラーボックスを持って行く必要がある。

ところが、

「クーラーボックスを運ぶためだけに車を出すのが面倒なんです。」

とのこと。

Mさんは小柄な方なので、大きな自転車ではなく、身体に合ったコンパクトな車体がいい。

でも、クーラーボックスはしっかり積みたい。

そんなMさんが店内で出会ったのが、仕上げたばかりのルイガノカーゴでした。

一目惚れでした。

偶然そこにあった一台が、Mさんが思い描いていた使い方にピッタリだったのです。


ところが、クーラーボックスが載らない

後日、実際に使用されているクーラーボックスを持ってきていただきました。

車体に合わせてみると、一つ問題が発覚。

クーラーボックスの幅が、荷台よりかなり広い。

そのままでは安定して固定できません。

大きな補助キャリアを取り付ければ解決できます。

でも、それではサッカーのない日まで大きなキャリアを付けっぱなしにしなければならない。

せっかく小柄なMさんに合うコンパクトな車体なのに、それでは面白くありません。

「必要な時だけクーラーボックスを積めるようにできないかな?」

そこで思い出したのが、先日、倉庫の棚を作った時に余っていた木材でした。

「これ、使えるんじゃないか?」

ここから、ちょっとした工作が始まりました。


手描きの図面から、専用BOXをつくる

まずはクーラーボックスを採寸。

頭の中にあるイメージを、とにかく紙に描いてみます。

寸法を書いて、線を引いて、考えて、また描く。

決して立派な設計図ではありません(笑)。

でも、この紙の上にあるのは、

「Mさんなら、どうすれば使いやすいだろう?」

と考えた跡そのものです。

既製品から選ぶのではなく、このクーラーボックスと、このルイガノカーゴのために作る。

寸法が決まったら、余っていた木材を切り出して組み上げていきました。


普段はBOX、サッカーの日には大型キャリアへ

完成した木製BOXには焼きを入れて仕上げました。

オレンジ色の車体に取り付けてみると、焼きの入った木材が意外なほどよく似合います。

普段はコンパクトなBOX。

ところが——

開けば左右に大きく展開し、クーラーボックスを積載できる荷台に変身します。

そして実際にMさんのクーラーボックスを載せてみると……

ピッタリ!

これならサッカーの日にはクーラーボックスを積んで自転車で出発。

普段は大きなキャリアを付けっぱなしにする必要もありません。

「クーラーボックスを運ぶためだけに車を出すのが面倒」という最初のお困りごとに、一つの答えを出すことができました。

ちなみに一つ、計算外もありました。

蝶番の厚みを計算に入れていなかった(笑)。

そのため畳んだ時の姿が、想像よりちょっと不恰好に。

そこは手作りならではのご愛嬌ということで……。

作ってみて初めて分かることもあります。

それも含めて、ものづくりの面白さです。


ここからMさんの「カスタム魂」に火がついた

専用BOXが形になってきた頃から、今度はMさんのカスタム魂に火がつき始めました。

「サドルも変えたい!」

と、ご自身でヤフオクを探し、ルイガノのロゴ入りサドルを発見。

さらに車体に入っている白い「LOUIS GARNEAU」のロゴに合わせ、

「タイヤも白にしたい!」

ということに。

ただし、タイヤは好きなものを何でも付けられるわけではありません。

この車体はスタンドとのクリアランスの関係で、20×1.75以下のサイズである必要があります。

そのことをお伝えすると、Mさんは商品を見つけるたびに、

「これ、付きますか?」

と購入前にメール。

こちらで適合を確認してから、ご自身で購入していただきました。

グリップも専用BOXに合わせて焦茶色を探すことに。

こうしてMさん自身が「これが好き!」と思えるパーツを探し、私が技術面から適合を確認する。

気がつけば、

「お店が作ってお客様に販売する一台」から、「お客様と一緒につくる一台」

へと変わっていました。


なかなか見つからないペダル。その答えは店の棚に

最後まで悩んだパーツの一つがペダルでした。

「ありきたりなペダルじゃ面白くない。」

茶色か白を探されたそうですが、なかなかMさんのお眼鏡に適うものがありません。

そんな時、ふと思い出しました。

実家を片付けた際に持ち帰り、店の棚にしまってあった古いペダルです。

昭和の古き佳き時代の、三ヶ島製作所製の白いペダル。

「これ、好きなんじゃないかな?」

と思い、写真をMさんへメールしてみると……

「可愛いーーー!!!」

大絶叫(笑)。

「可愛い!」の連呼でした。

探し回っていた答えが、まさか店の棚に眠っていました。

しかも昔のペダルだからと侮れません。

現代の車体にも取り付けられる規格で、ベアリングの仕上がりにも、昔の日本製品らしい丁寧さを感じます。

流石、Made in Japan‼️

長い間使われずに眠っていた古いペダルが、何十年もの時間を越えて再び自転車の一部として走り出す。

今回の一台に、とてもよく似合うエピソードになりました。


一月近く店内にいた「気になる自転車」

そして最後まで探していた焦茶色のグリップも、

「見つかりました!」

とMさんから連絡があり、お持ち込みいただきました。

これですべてのパーツが揃い、いよいよ納車です。

振り返れば、このルイガノカーゴは一月近く店内にいました。

変わったデザインのカーゴバイク。

しかも鮮やかなオレンジ色。

とにかく目立ちます(笑)。

来店されたお客様がじーっと眺めていかれたり、通りがかりの方が足を止めたり、

「これ、いくらですか?」

と何度聞かれたことか。

そのたびに、

「すみません、これはもうお客様の車両なんです」

という状態。

ですから最後のグリップを取り付けて、ようやく納車できるところまで来た時には、こちらもちょっと安心しました。


そして完成。世界に一台のルイガノカーゴ

完成した一台を見てみると、最初に仕上げた時とはずいぶん印象が変わりました。

鮮やかなオレンジのフレーム。

車体の白いロゴとつながる白系のタイヤとペダル。

茶系のサドルと焦茶のグリップ。

そして焼きを入れた木製の専用BOX。

Mさんが一つずつ選んだ「好き」と、私が考えた「使いやすさ」が一台の自転車の中でまとまりました。

そして、もちろん一番大切な目的も忘れていません。

クーラーボックスは専用BOXにしっかり収まります。

見た目を変えるためだけのカスタムではなく、

Mさんの暮らしの中で、本当に使える自転車。

ようやく完成です。


声を震わせて喜んでくださった納車の日

そして納車の日。

完成したルイガノカーゴを見たMさんは、本当に喜んでくださいました。

途中経過をお伝えするたびにも喜んでいただいていましたが、完成した一台を目の前にした時には、声を震わせながら喜んでくださったことが、とても印象に残っています。

最初は、

「サッカーへクーラーボックスを持って行くためだけに車を出すのが面倒」

という、日常のちょっとした困りごとでした。

そこから偶然ルイガノカーゴと出会い、

「こんなふうに使いたい」

「こんな見た目にしたい」

というMさんの想いが一つずつ加わっていった。

こちらがすべてを決めて作ったのではありません。

Mさんと一緒につくったからこそ、ここまで喜んでいただける一台になったのだと思います。


納車してからが、本当のお付き合いの始まり

最後に、専用BOXの使い方や積載時の注意点をはじめ、この自転車と安全に長く付き合っていただくためのお話もしっかりとさせていただきました。

そしてMさんを送り出しながら、ふと頭をよぎった言葉があります。

昔、師匠から教えていただいた言葉です。

「お客様に買っていただいてからが、お付き合いの始まりだから、長い目でお客様と接しなさい。」

売れたら終わりではない。

納車したその日から、その自転車とお客様の暮らしが始まります。

調子が悪くなった時。

使い方が変わった時。

また何かカスタムしたくなった時。

そんな時に、また頼っていただける自転車屋でありたい。

今回、Mさんにこれほど喜んでいただけたからこそ、師匠の言葉がいつも以上に重く感じられ、改めて身が引き締まる思いがしました。


最初は、かなり傷んだ状態で買い取った一台の中古自転車でした。

その自転車を再生し、Mさんと出会い、倉庫の棚を作った時に余った木材が専用BOXになり、実家から持ち帰って眠っていた昭和のペダルにも、もう一度役割が生まれました。

捨てずに活かす。直して、工夫して、次の人へつなぐ。

そしてそこに、使う人の「こうしたい」という想いが加われば、一台の中古自転車は、もう単なる中古車ではありません。

「これが私の自転車!」と思っていただける、世界に一台の相棒になる。

今回の仕事を通じて、そんな自転車屋の面白さを、私自身も改めて感じることができました。

Mさん、この度は本当にありがとうございました。

息子さんのサッカーの日にはクーラーボックスを積んで。

何でもない日には、Mさんのお気に入りの一台として。

これからたくさん走って、たくさんの思い出をつくってください。

そして何かあった時には、いつでもお持ちください。

納車はゴールではありません。
ここからが、このルイガノカーゴとMさん、そして私たちとの新しいお付き合いの始まりです。

ここまで読んでいただき大変ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

ママチャリノーパンク、リボーンライト施工


こんにちは。
一般社団法人 自転車技術者協会 代表理事の中根です。
今日はもう一台、ノーパンク施工をご依頼いただきました。
今回のお客様は、近所の高校へ通われている息子さんの通学用自転車についてご相談に来られました。
お話を伺うと、
「後ろタイヤが何度もパンクする」
「遅刻したくなくてパンクしたまま走ってしまう」
という状況だったそうです。
車体を確認すると、後タイヤはかなり傷みが進み、ひび割れも発生していました。
以前、大手自転車店へ相談されたところ、
・タイヤ交換
・フロントフォーク曲がり修正
を含めて約25,000円の見積り。
その金額なら中古へ買い替えた方が良いのではと考え、Google検索から当店へお越しくださいました。


実際に車体を確認すると、自転車全体はまだ綺麗で十分使える状態。
さらに後フェンダーには学校指定の駐輪シール。
ここで気づいたのは、
「困っているのは自転車そのものではなく、繰り返すパンク」
ということでした。


そこで今回は、
【後輪ノーパンク施工+ライトリボーン施工】
をご提案。
買い替えより費用を抑えながら、今使っている車体と学校のシールもそのまま活かせることをご説明したところ、
「それでお願いします」
とご依頼いただきました。
26×1⅜サイズでしたので、後輪を外して振れ取り後、タンナスを施工。
さらに、白い車体だったため油汚れやピッチ汚れを除去し、軽く磨き込み。
全体をクリアアップしました。
仕上げ確認中、フロントフォークが軽く曲がっており、ブレーキシューがタイヤへ接触していたため、専用治具で修正。
結果、施工時間は約50分で完了しました。
お引き取り時には、ご夫婦そろって仕上がりをご覧になり驚かれていました。
最後に、前タイヤの傷み具合や空気圧管理についてもご説明してお引き渡し完了。
通常なら買い替えになっていたかもしれない状況でしたが、
「今あるものを活かして、早く、お値打ちに」
解決できた一例になりました。
今回の施工費用
13,200円(税込)
Googleで繋がったご縁に感謝いたします。
本日もご利用ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏

ノーパンクとライトリボーン施工

ノーパンクとライトリボーン施工

こんにちは。

代表理事の中根です。

先日、パンクやサドル交換で持ち込まれたお客様が駅から学校まで乗られてるバイクを持ち込まれました。

タイヤの溝が割れてカーカスがのぞいている状態でしたのでタイヤ交換が必要でした。

以前パンク修理の時チラッとタンナスの宣伝をさせていただいたのも思い出していただきもう一度詳しく聞きたいとの事でサンプルを観ていただき大変ご納得いただき受注に至りました。

90分お時間いただき

①後ろ車輪外してタイヤチューブを外します

②全体を拭いて汚れを取ったあと振れ取り台にて縦、横振れを取ったあと90度ずつ全体のテンションを締め上げます。

③リムの内径を測りピンの選択をしたあとタンナス本体にピンを刺していきます

④周向に注意してリムにタンナスをはめピンをプライヤーです打ち込みします

⑤リムラインからピンが見えてないか確認して車輪をフレームに装着。

⑥通常ならばこれで終了なのですが3年経過した車両なのでパーツクリーナーで洗浄して塗装を軽くクリアアップした途端新車の様な輝き‼️

黒ベースの車体やパーツに白のタンナスが映えますね♬

お引き取りにいらした時、『おおっ‼️』の一言と表情でやって良かったと思えました。

画像ではわかりにくいかもしれませんが肉眼では大きな違いがあるのです。

この作業で13,200円(税込)

次回、前タイヤの時も白のノーパンクにされるそうです。

今日も喜んでいただけました

ご利用ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

中根和宏

バイクリボーン2

こんにちは代表理事の中根です。

今日のバイクリボーンはGAIANT エスケープRX。

オーナー様は今年の春お嬢様が駅まで乗って行かれる自転車の点検でお持ち込みになった時、仕上がりが良かったとの事で今回知人から譲り受けた車両を持ち込まれました。

チェーンからキュルキュルと嫌な音がするのと変速がしっくりこないので全体的に点検整備して欲しいとの事。

3年経過にしては綺麗な車両でしたが相応の症状が出てました。

そこで『指摘された箇所をクリアしてさらにピッカピカの状態にするのが弊社の始めてるバイクリボーンです。 以前お嬢様にさせていただいたのはその前哨でした。』とお伝えしたところ快くお願いしますと快諾いただきお客様と一緒にbeforeの画像を撮影しました。

先ずは洗車。手洗いしながらこびり付いた汚れを落とし、🩹などを確認していきます。前オーナーが貼っていたステッカーを綺麗に剥がしたあと乾かします。

次は塗装面の研磨。細かいキズを消し込んでいきます。

大きなキズにはタッチアップして表面を埋めていきます。

最後にクリアアップでフレームは仕上がりです。

チェーンがうっすら錆びが出てましてので表裏を満遍なくブラッシングして錆を落としました。

前後のホイールを外してホイールバランスをとったあとスポークなどのキズをタッチアップ

車輪装着後前後ブレーキの微調整と変速の微調整の後チェーンルブをつけて馴染ませると穏やかな音になり18段変速の妖艶な魔物が復活しました。

2時間くらい経過してご連絡したところ早速歩いてご来店いただきました。

すぐにシェイクダウンしたいとの事で来店され目にした途端

『えっ‼️これ‼️新車みたいじゃないですか‼️ほんとに良いんですか⁉️』と興奮気味。

大変喜んでいただけて光栄です。

お引き渡し前にギヤの使い方の注意点とトレーニングとしても使いたいとの事なので効果的な乗り方、筋肉の使い方のアドバイスをしてお渡しとなりました。

ここまでで最初にご提案したお見積もりは6,600円。お客様にとってかなりコスパの高いサービスであったことは来店された時の第一声で容易に判断ができました。

新車を販売するスキームのお店が殆どの昨今。こうした延命の技術をするお店は減ってきているのは確かです。

『自転車に乗るすべての人を笑顔に』の理念を一つ体現することができました。

ここまで読んでいただき大変ありがとうございます

一般社団法人 自転車技術者協会

中根和宏

バイクリボーン1

大変お久しぶりです。

ブログをサボっておりました。

去年からスタートして好評の『バイクリボーン』をシリーズ化してアップロードしていこうと決めました。

本日、持ち込まれた車両はGIANTのエスケープ15年前の車両でした。

オーナーさんはダメ元でお持ち込みになりました。口ぶりからして新しいバイクを買わなきゃいけないのかな?ってフレーズがあり職人魂を揺さぶられてしまいました(笑)

現車の状態

①チェーンは表面上だけが錆びているがリンクの固着がない

②前後タイヤは7分山程あり硬化し始めているが今後の使用状況から一先ず空気圧を少し少なくして乗っていただく事に

③スラムのシフターのグリップ部分は劣化していたのでオリジナルグリップを作成して取り付け

④長期間放置してあったのでアルミパーツの腐食、塗装の劣化

通常ならば買い替えしていただくには十分な要素を満載なのですが弊協会ではそれを如何にのれる様にするかをご提案させていただきました

お預かりして最初にエアーチェック。

これによりスタンドを立てても安定してくれて作業も効率よくできました。

次は洗車です。

様々なケミカルとブラシなどを使い長年蓄積した埃や油、腐食を落としていきます。

チェーンはブラッシングを丹念にして表面を研磨した後サビ止めを兼ねて塗装。これにより個性がグッと出ました

その後全リンクを揉んでスムーズにした後チェーンルブをつけてしなやかなチェーンに変貌❗️

塗装面はコンパウンドを掛けてクリアアップ。

ブレーキレバーが酷く腐食していたのでバフ掛けしてブレーキをかける時の手触りを良くしておきました。

ライトは電池を入れ替えただけで復活してくれましたので仕事帰りの夜道も安心ですね。

早速連絡して来店いただき『えっ!これが俺の⁉️』っていう驚きの声がやってよかったと思います。

お引き取りいただく少し前に来店された他のお客様がこれはいくらですか?って訊かれてしまったというエピソードも追加しておきます。

今回の作業は90分で5,500円(税込)でした

全ての車両がこの値段というわけではありませんが見た目のダメージよりも中身が良かったのでお値打ちに出来ました。

タイヤの硬化が始まってるので次にパンクした時はタイヤ交換が必要な旨をお伝えして、ノーパンクのご提案もさせていただきました。

新車に買い換えする前に弊社の『バイクリボーン』で思い入れのある車両を永く乗ってみませんか?

引き取り、買取も致しております

お問い合わせ下さいませ

一般社団法人 自転車技術者協会

中根和宏

50数年の歴史の終焉

この度、歴史あるお店のお片付けのご依頼をいただきました。

サラリーマン時代。度々立ち寄って色々話をさせていただくもなかなか買っていただけなかったのですが技術的にリスペクトするお店でした。

2025年5月に社長がお亡くなりになったというご家族からの連絡でお母様がご近所へ引っ越すにあたり店舗を一掃したいとの事。

https://youtube.com/shorts/yEOOv3ZKhYE?si=KAUDgaDkI-yR8e7d

謹んでお片付けを受けさせていただきました。

50年前、名古屋に出て来られて自転車店を始められたそうです。

当時は石油ショックの後で問屋さんなどのお取引が大変な時代。

つい先日まで中古自転車と修理で営業されていた事もあり外した部品を再利用したりしていた事で問屋さんとの取引がままならなくても技術だけで仕事になっていけたのでしょうね。

いろいろなお店のお片付けをして来ましたがそれらのお店の数倍の物量が整理整頓されてギッシリと保管されていました。

流石に私一人では遂行が難しく県外の仲間に協力いただき再利用できる部品などを使っていただく手配が出来ました。

通常ならば廃棄してしまえば早いのですが職人さんが厳選して残した物だからこそ他の職人さんに見せれば利用出来ると判断していただけました。

工具などは毎月通って技術指導してる会社に進呈。

捨てるのは簡単だけどこれだけの工具を揃えるのには大きなお金が掛かるからです。

毎日夜の作業と分別でしたがそれらの部品や工具を整理していく事で社長と深く語り合いが出来ました。

思い入れのある物たちを広島、兵庫、大阪、滋賀、三重、神奈川へ分散しその先で活用されて故人の想いの引き継ぎが出来たと思っております。

最後のお片付けが終わり声が響き渡る店内を観て貴重な体験に感謝し終了した旨をお仏壇に報告させていただきました。

お片付けの業者に依頼すれば店内の荷物は全て産廃扱いで短期間で片付いたと思います。

それも一つの終焉。

特殊な細かいネジなどで困ったことがあるからそれらを分別して蓄積されていた徹底ぶりは本当に驚きでした。

弊協会は次に繋げるお手伝いという事で時間はかかりましたがご家族に納得いただける整理、清掃が出来ました。

貴重な経験値をいただきありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

ブロンプトンノーパンク 3台目トライ

こんにちは。代表理事の中根です。

先日の事。ホームページを観られたTさんからメールでお問い合わせがありました。

『ブロンプトンをノーパンクにしたい』との事。いろいろお聞きしているとお住まいはどうやらご近所さんの様でした。

タンナスを入れると少し乗車フィールが変わる旨をお伝えして弊協会の試乗車を乗っていただきご納得いただいてから部材の発注になりました。

ブロンプトンノーパンク 3台目トライ

こんにちは。代表理事の中根です。

先日の事。ホームページを観られたTさんからメールでお問い合わせがありました。

『ブロンプトンをノーパンクにしたい』との事。いろいろお聞きしているとお住まいはどうやらご近所さんの様でした。

タンナスを入れると少し乗車フィールが変わる旨をお伝えして弊協会の試乗車を乗っていただきご納得いただいてから部材の発注になりました。

代理店で欠品していた為通常2日程のところ7日程でタンナスが到着。

今迄は豊川とか飛島からお越しになられていたので施工当日お預かりした後歩いて帰られる後ろ姿に感謝でした。

お預かりして先ずはパーツクリーナーでチェーンやスプロケットの油汚れを落とします。

その後は作業台に乗せた後リヤエンド付近の撮影大会‼️

何せブロンプトンにしか使ってない内装3段やブロンプトンにしか使ってない外装2段。そこに加えて高価な車輌。失敗は許されません。

見たことがない部品のバラしにビビりながら下の画像迄1時間近くかけました。

リヤホイールを外す前に外装変速も何度も動作を確認して意外とシンプルな造りに毎度のことながらビックリしました。

リヤホイールが外れて仕舞えば通常ルーティンに落とし込んでいきます。

先ずはホイールバランスを調整とともにニップルを90°締め上げて少し堅めの足回りにしていきます。

小径バイクでもWウォールのリムは強度バッチリですね。

何本もやって慣れてきたので比較的スムーズにタンナスを装着出来ました。

リヤホイールを装着前に取り外した時の画像や動画を何度も見直して無事装着。

フロントホイールは撮影なしでも目視にて外して難なくタンナス装着。

途中、割り込みの仕事など入りましたが3時間ほどで全体の点検と確認をした後お客様に連絡することが出来ました。

歩いてお越しになりご満悦で帰られました。

ご近所さんなので偶然お会いする事もあるでしょう。

緊張に包まれた3時間。今後も色々と経験値を上げていこうと思います。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

技術指導最終回

こんにちは。代表理事の中根です。

ご無沙汰してしまってます。

毎月お邪魔させていただいている姫路の案件。8/19に行ってきました。

現在、別件で承っている名古屋市の自転車屋さんの廃業に伴うお片付けで毎晩分別に伺っているのですがそこのお店で使われていた道具一式を姫路に持ち込んで役に立てていただくことになりました。

使わなければ鉄屑にするだけなのですがいざ買おうとすると結構なお値段したり現在では売られてない道具も有り次の職人さんにバトンが渡せた事に一安心出来ました。

さて、試験まで2週間と迫り担当のTさん仕事やプライベートの時間を色々やりくりしてかなり上達されました。

トータルでチェックさせていただきました。

車輪組み立てでは自己流が定着して組み立て時間を長くしてしまうところをキツく指摘してやり直し25分掛かっていた仮組み立てを16分弱に短縮成功。

振れ取りは大得意でしたので振れ取りが終わるのに23分!!!

リムバンド、タイヤチューブを嵌めて空気を入れ終わるまで28分ほどで仕上がりました。

一番手間のかかる後ろ車輪を30分切って仕上げられればゆとりが出来ますので次へ進みます。

今度は自転車を仕上げていきます。

ここでも自己流が出てしまい組み上がるのが64分も掛かってしまいました。

お昼休憩を挟んで組み立てする時、フランス料理のように手に取るフォークやナイフを工具に見立てて順番に並べて、一つの道具を持ったらそれを使うネジを全て締めて使い終わったら工具箱に仕舞う事をお約束にしました。

効果覿面‼️

ネジの締め忘れ、部品のつけ忘れが無くなり道具を探すわずかな時間さえ削減出来てテキパキと組み立てが出来るようになり56分で出来るようになりました。

この後はちょっと苦手であろう前後ディレーラーの調整のコツと試験の時の注意点、Vブレーキの調整を反復練習。かなり時短が出来るようになりました。

何故、私がコレだけ時短に拘るのかというと試験会場で真っ先に組み上げた時の達成感と周りからの羨望の視線が今後の自身や励みになるからです。

手前味噌になりますが私が伝授するからには合格することは当たり前でその受験を有効活用していただく事を目指しているのです。

40年ほど前、私が受験した時と今ではレギュレーションが違いますが当時の師匠に30分で仕上げて会場を出ろと言われて毎晩練習していました。なかなか35分の壁を破れなかったんですが当日は32分間程で仕上げで周りが車輪組み立てしてる真っ最中に退場してその時同じく受験していた方から今だに驚異的な速さだったと言ってあただけているのです。

自転車技士の資格と実際のフィールドではイレギュラーが多くて思うようにいかないことも有りますが合格したというのと一番で合格したという誇りは今後のTさんを支えてくれるモノだと信じております。

そして9/2のお昼。兵庫会場のTさんから『今、実技試験終わりました。スマホの電源切ってるので正確な時間は判りませんが50分ほどで出来上がって途中退場できないので暇を持て余してました』という電話が入りました。

お疲れ様。午後からの筆記試験と面接頑張ってねと言った後嬉しくて涙が出て止まりませんでした。

お盆やプライベートの時間を切り詰めて本番で50分で組み上げることができた自信はきっと今後のTさんを支えてくれることでしょう。

無理難題を言ってきましたが投げ出すことなくスキルを上げていただいたことに感謝します。

今日もここまで読んでいただけたご縁に重ね重ね感謝です。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

自転車技士技術指導

こんにちは。

代表理事の中根です。

先日は兵庫県の姫路へ技術指導に行ってまいりました。昨年末からお問い合わせをいただき今年の1月から月一で通っております。

先月迄は車輪の組み立てを重点的にやってましたがコツを掴んできていただいたので車両全般に取り組みました。

姫路のTさんはご自身や友人のロードバイクの組み付けをされるという技を持っておられます。

今回の試験で使う車両のパーツグレードに開きがあるので全くの別物に戸惑っておられました。

流石、外す時のポイントと取り付けのポイントを一度教えただけで迷う事なく取り組まれる姿に痛快感を覚えました。

一発目は車輪からの組み立て。

タイヤ、フリーホイールを取り付けるまで32分。

最低でも25分に組み上がっていただく様にアドバイスして今回は後ろ車輪以外の反復練習をしました。

逆爪エンドの構造に

戸惑いながらディレーラーを取り付け

チェーンコネクターでサクサクと仕上がっていきます。

ロードバイクはキャリパーやディスクなのでVブレーキのブレーキシューの取り付けにおっかなびっくりでしたが一度教えたら回を重ねることにスムーズに部品の取り付けが出来る様になりました。

試験では前後のディレーラーのアジャスターボルトを全て締め込んでから取り付けなのでこれらをリリースしてからのインナーワイヤー取り付け。

ここを反復練習して勝手を掴んでもらうことで後車輪の次に時間の掛かる変速調整の時短に繋がる様になっていただきました。

2巡目での提案事項

①使う工具だけを出して持った工具で締め付けるネジを全て締めて工具箱に収納する

②大きな物を先に取り付ける

後ろ車輪、前車輪、ハンドル、サドルを先に取り付けてしまう事で手元に出ている部品がない事でのゆとりが出ることが狙い。

工具を持ったりおいたりするタイムロスを極力少なくして締め忘れ取り付け忘れを無くし使い終わった工具は工具箱に入れていくことで作業の確認もよりスムーズになる。

一番心配なインナーキャップの取り付け忘れも並べた工具の最後にラジオパンチとインナーキャップが残っていることでつけ忘れを回避。

今後の目安としては後車輪の組み立てを25分。車両本体の組み立てを20分で終わらせる事で会場で一番最初に退場して伝説を創るというシナリオにしました。

背中にお店のロゴを入れて退出する事で多くの受験者に宣伝する事が出来る

私が受験した時は車両の決まりが今よりも緩かった為30分で組み上げて退出しました。その時同じ会場で受験していた人が今だにリスペクトして下さります。

姫路のTさんにはせっかく受験されるのだから有効に活用していきましょうと話をして来ました。

お盆明けに最後の訪問をしてこのタイムをクリアしてもらいます。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました