イケメン整備士誕生レポート⑤

車輪組立編

こんにちは。

代表理事の中根です。

大変すみません‼️

今回は画像を撮るのを忘れてしまいました。

という事で、文字だけでお伝えしていきます。

Nさんの車輪組立スタ今回は27型オートライトステンレスリム前車輪にチャレンジ。

Googleで調べられたJIS組立とイタリアン組立の違いを説明してご理解いただきました。

一先ず、JIS組立にて進めていきます。

スポークは全て同じ長さなので上のフランジに一本通した後垂直に降ろした右の穴にスポークを通して1つおきに規則正しくスポークを入れた後、ハブをひっくり返して残りの穴に18本を通します。

Nさんの場合、迷いなく一つ穴おきにスポークを入れられるのでJISを決める時にじっくりと観察するだけで時間が短縮できており、初めてとは思えない20分を切るほどのスピードでスポークの通しができました。

次は仮組み。

中根メソッドの黄金ルールは『ハブ芯を絶対に地面から離さない事』

バルブ穴からの組立と6本組みの法則をお伝えしてあとは数をこなしていただきます。

なかなかこのスポークの取り方が判りづらく途中が4本どりだったり8本どりして長さが足りなくなったりするのですがじっくり確認しながらあやとりされたのでトラブルがなく教えるこちら側は物足りないほどでした(笑)

上のフランジが20分程で組み上がりました。

次は下のフランジです。中根メソッドは車輪をひっくり返さないのでこのまま組み上げます。

ハブ芯を絶対に地面から離さない訳ですから今組んだ上のフランジからのスポークの間に指を入れていくのです。

多くの自転車店はこの時にひっくり返すのですがそのまま組む事に大きなメリットがあるのです。

①まだニップルを嵌めてないスポークが踊って危ない

②まだニップルを嵌めてないスポークを均すのに時間がかかる

③リムが地面に接地してしまう為いちいちリムを持ち上げて組まなければならない。

Nさんはここでも黄金ルールを守ってくれて仮組みは40分弱で出来上がりました。

本当に初めてなんですか??って聞いてしまうほど口出し出来ない事にビックリでした。

恐らくYoutubeなどで予習を丹念にされているのでしょう。

さて、ここからフレ取りをする前に重要なのが『仮締め』です。

これをやらんかったり適当にするとフレ取りの時間が大幅に変わってきます。

スポークのねじ山を二山残して均等にニップルを締めていきます。この時はニップルにトルクがかかってないので細いマイナスドライバーでやると早いですね。

たったこれだけでフレ取り時間が20分程短縮できます。

いよいよ振れ取り台に乗せてバランスを取っていきます。

まだまだテンションがゆるいので全てのニップルを2回転させました。

ここで3mmほどの横振れをとります。

初めてのニップル回しでリムが移動してくれる瞬間を体験していただきました。

その次は輪芯をセンターゲージで測ります。

前車輪を均等にニップル締めてるのでセンターはバッチリです。

仮締めの重要さがここで発揮されました。

次は天ブレ。

ここでも仮締めで均等に進めて行ってるので大きな天ブレはなく1〜2箇所レクチャするのにちょうど良い程度の天ブレ修正で終わりました。

最後に横フレです。一通りできたところで全体を1回転ずつ締め上げてスポーク全体のテンションを高めます。そこで横フレ取り。

今回の個体はもう半回転締め上げた方が良さそうだったので締め上げた後もう一度横フレを取って完了しました。

フレ取りに1時間ちょっとかかりましたが、初めてでこのタイムは素晴らしすぎでした。

観察と感心している間に画像を撮るのを忘れてテキストだけのブログになってしまいました。

想像力は膨らんだでしょうか?(笑)

Nさんの今後の進化が大いに楽しみです。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

新たな未来予想図(遊び半分)

こんにちは。

代表理事の中根です。

1/21の日経でとてもモチベーションの上がる記事が満載でしたので紹介させていただきます。

私はキャンプというかアウトドアに憧れております。

ダッジオーブンで作る燻製料理とか山の中で鳥の鳴き声に癒されながらコーヒーを飲むとか子供が小さい時は連休を使って行ったことがありますが非日常な生活が恋しく思います。

今回の記事ではキャンピングカーの最近の動向などが2ページに渡って書かれていました。

コロナからリモートでの仕事が増え、キャンプ地に住んで(棲んで)社内で仕事をするという事が出来る時代になりました。

最近、私の出張スタイルはカセットコンロと飯盒を持って行って道中でコーヒを淹れたり飯盒で炊いたご飯とその地方のスーパーで買ったおかずで食事をしたりして楽しんでいるのです。

営業や講演などで地方に行く事を想定してその道中をアウトドアを満喫しながら行きたいのです。

一頃前でしたらそのスタイルは道楽とか遊び半分って言われ卑下されたと思います。

今の時代では遊びは半分でもその仕事の半分でリアルでする仕事のクオリティが出せればOKだと思います。

ZOOMで打ち合わせてメールに動画や画像、図面を添付する事は私でも理解が出来ます。

弊協会の様な育成もしていく場合、習われる方との物理的な距離などが壁になりますが3年ほど前にブログで紹介した外科手術で使える機械の特許が切れてその機械がお値打ちになっていくという情報がありました。

外科手術の名医が遠隔で手術する時にそのデバイスをつけて遠隔地の病院に同じデバイスを同期させて配備する事で遠隔での手術が可能になっているというもの。

人の命を救う現場で使える精度であれば自転車の整備を教えたり遠隔での修理をする事くらいならばコストを落としたもう少しプアな仕様であっても簡単であろうと思ってます。

今後いろんな会社がこれの技術を応用して機械又はゲーム端末で登場するかもしれません。

そうした時にキャンプ地に居ながらにして技術講習や修理作業をするという事が可能なのではないかと思っておりました。

そして今回の記事でピアニストの微妙な指使いを教えられるデバイスが紹介されてました。

これを各指に嵌めている事で指先にはプロの指使いが『手取り足取り』状態で伝わってくるのです。

画像や動画では判りにくい動きを実際に見せて、最終的には指使いまでをも教える事が出来る様になった訳です❣️

今イメージしてるのは地方の営業や講演に行く途中、道の駅とかキャンプ地でZOOMで打ち合わせたり難易度の高い講習をリモートで教える事が出来る様になった訳です。

もしかしたら隣のキャンピングカーに寿司職人がリモートで握り方講習していたり、そのお向かいのキャンピングカーではバイオリンの巨匠がリモートで講習してたりするのかもしれません。

ブラックジャックの様な名医がキャンピングカーの中でリモート手術をされているかもしれませんね。

仮想なのか現実なのか分からない世界でもスローに一生懸命仕事しながらアウトドアも満喫出来る時代がここまでやってきたという事でしょうね。

これからの時代遊び半分がトレンドになるでしょうね‼️

リモートを活用する事で仕事も全開。OFF時間も遊び全開という時代が来た訳です。

これに向かってワクワクしております。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

イケメン整備士誕生レポート④

車輪バラし編

こんにちは。
代表理事の中根です。

今回Nさんといろいろ話しをする中で自転車技士取得に向けたカリキュラムにしてみようということになりました。

Nさんがとても勉強熱心なので事前にネットなどで知識武装されてるので吸収力が高く驚きの連続なのです。

今回は早いかなぁと思いましたが車輪に慣れていっていただくことにしました。

古い車輪をバラす時は錆びついたニップルが動かなくていきなりニップルの境目で折れることがあるので念の為ゴーグルをしていただきました。

3本をバラす事でスポークのテンションを手で感じていただきニップルが緩んでいくときの車輪の挙動なども確認していただきました。

今回はバラした部品を綺麗にしてニコイチ(二つの物から良い物を入れ替えて一つにする事)で新たなリビルトホイールを作成する為のバラしです。

バラしをしていただきながらニップルのお話、リムバンドのお話などさせていただきました。

一本目は初めてなので時間が掛かってましたが38分。二本目は30分。三本目はなんと25分‼️
コツが分かってきた事で段々と早くなってきてみていて頼もしいと思いました。

持ち前の几帳面さからトレイに入れた時も綺麗に収めてくれました。

今後の進化がとても楽しみです

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。
ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏

女性整備士誕生レポート⑧

ノーパンク練習編

あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします

代表理事の中根です。

先日、Aさんが講習に来られました。
今回はノーパンクに挑戦したいとの事。

お話を聞いてみると今年の夏に買われた20型の電動アシスト自転車を岐阜の田舎で乗る機会が増えるということで防災準備も含めてノーパンクにしたいとの事。

せっかくだから自分でノーパンクの施工をしたいという事でした。

今回装着するノーパンク素材は『タンナス』20×1.75です。

ノーパンク素材がリムの内側でアンカーが弓形になって車輪に固定出来るシンプルな構造が特徴です。

先ずは弊協会にあったタンナスを装着している内装3段の車輪から取り外しをしていただきました。


失敗しても良い車輪なので思いっきりバラしていただけました。


次はそのタンナスをを外装6段の車輪に嵌めていきます

この素材をリムに嵌め込んだら専用工具で爪を一つずつ押し込んでいきます。

何度も練習で馴染ませた物ですがリムへの装着は力技あるのみです

気合を入れて嵌めていきます

やっと仮ハメが終わったので今度はアンカーを打ち込んでいきます。


例えは悪いのですがアンカーをはめて行く時に足の爪を切っている様なパッチンパッチンという小気味良い音がします。

いきなりAさんの自転車だとリスクが大きいので製作中の中古自転車の車輪に取り外しすみのタンナスを入れてアンカーを打ち込んでいただきました。
既に取り付いていたタンナスなので簡単にはまりアンカー打ち込みです

アンカーを弓形にするイメージで押し込まないとアンカーが逆噴射してきてしまうので専用工具で何度も失敗を経験していただき上手く行った時のパッチンという音も確認していただきました。

この時、取引先からの打ち合わせの電話が入り15分程の長い電話している間、なんとAさんが先程嵌めたタンナスを外し出しました。
どうしちゃったのか私がドギマギしていると外し終えた後、再度嵌める練習をされ始めたのです。
こ気味良い音が店内に響き私が電話を終えるタイミングでTAKE2終了。

Aさんの探究心に驚いた一コマでした。

練習編はここまで。
次回はノーパンク施工本番です。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。
ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏

女性整備士誕生レポート⑦

チューブリペア編

こんにちは。代表理事の中根です。

今回はAさんのパンク修理チャレンジです。

自転車店で1番多い修理は『パンク修理』では無いかと思います。

あちこちからの依頼で引き上げに伺うとパンクしてチューブが飛び出している様な車両が多くあります。

ノーパンクの施工にお見えになったあるユーザ様にお聞きした時、早朝に出勤して深夜に帰宅するから通勤時にパンクすると直してくれるお店が無くってついつい新しいのを買ってきてしまうんですよね〜という事でした。

自転車の修理難民という言葉が飛び交う昨今。自転車店減少の裏側にこういう不便でお困りの方の多い事を実感します。

パンク修理のフロー

①バルブのトップナットとロックナットを外す

②タイヤの片側ビードを外す

③チューブを取り出す

④水調べをする

⑤リペアをする

⑥水調べをする

⑦タイヤの中にチューブを収める

⑧外れたビードを嵌める

⑨バルブを押し込む

⑩空気を入れて完了

大体はこういう流れだと思っております。

今回Aさんには④⑤⑥チューブのリペアにトライしていただきました。

弊協会ではリビルトチューブというのを作成しております。交換の終わったチューブでサイドがしっかりしたものやエア漏れのないものはリペアしてあるものとしてないもので分別はしますが水調べをして巻きとって再利用させていただいております。

その作業でエア漏れのあるチューブが今回Aさんの教材となりました。

パンク修理のコツは失敗した回数だと思っているのでひたすらグラインダーで削ってゴム糊を塗りパッチを貼る事に専念していただきました。

力加減を間違えて大きな穴が空いてしまったチューブも数知れず(笑)

これがお客様の預かり品だと大慌てですが全国の自転車店では廃棄されるチューブ。

コツコツと反復練習がつづきます。

話は少し逸れますが弊協会では自転車の完全循環を目指しております。

自転車の構成素材は大まかに鉄、アルミ、ステンレス、銅、真鍮、ゴム、プラスチックなのです。

金属はスクラップとして再利用が出来ますがゴム、プラスチックのリサイクルが今後のテーマ。

処理特許を持つ業者さんは見つけたのですが現在その処理システムが休止している為そこを稼働していただける様に十分な排出をしていく事で『廃棄』ではなく原料化する為の排出に繋げていきます。

現段階ではチューブのみ別の業者さんで原料として排出ができるので社内にてサイドが削れたり、リペア回数の多いチューブ、補修不可能なチューブはバルブを切り取って『原料』にしています。

(バルブは真鍮ですから)

話は戻りますがAさんはチューブの補修がうまくいけばリビルトチューブ、失敗すれば原料を分別していただけたわけです。

パンクを習う現場としては異例の和気藹々とした空気の中でスキルアップが計れました。

個人店ではこの練習の時に嫌な思いをしたりコストを気にしたりする事で職人離れの一因にもなっているらしいです。どちらに転んでもプラス発想になるのでパンクのリペアに集中していただけました。

次回はタイヤ、チューブの脱着をマスターしていただこうと思っています。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

イケメン整備士誕生レポート③

全ケースママチャリ編

こんにちは。

代表理事の中根です。

今回はNさんに全ケースのママチャリのバラしにチャレンジしていただきました。

残念なのはうっかりしていたらNさんのバラシの早さでフロント部分の画像を撮り忘れてしまいました。

チェーンがカバーの中を貫通しているので乗車していてチェーンで汚れる事がないのでポピュラーな物なのですが組み立ての時は大変なんです。(汗)

これをバラすことで車輪の脱着などのコツを少しでも掴んでいただければと思いこの車両をチョイスしました。

テキパキとフロント部分からバラしを始められフロントフォークを外されるまでを30分❣️

物凄いスピードです。

とても3回目とは思えない手際の良さ。

さて、今回のキモである全ケースから車輪を外すところなのですが車両のチェーンがかなり伸びていて簡単にはずせてしまいました。

全ケースの取り外しでは流石にロックリングの逆ネジをどれで外すのかこの日最初のレクチャー。

ポンチを使って外した後、B/Bのバラしまでしていただきました。

この車両、B/Bに大きなガタがありこれの調整の仕方などもレクチャしたのですが調整すると重いのでリテーナーがダメになっているのを確認。バラしてもらったところ案の定リテーナーの枠だけがワンの中にひっそりと残っておりました。

今回も全部ばらし終わるのに80分。

話の中で色々とネットで調べたりという予習をされている様です。

それにしても早技に驚きの連続でした。

教える側としてはもっと失敗してそこから学んでいただきたいんですけどね(笑)

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

イケメン整備士誕生レポート②

こんにちは。

代表理事の中根です

翌日、仕事帰りのNさんがお越しになりました。

ロードバイクで走ってきた後、作業用のツナギを上から着て即作業。

仕事の出来る人ってこういう段取りも凄いんですね。

今回は外装6段のタウンサイクルのバラしにトライいただきました。

前日とスペックは似てるのですが平爪外装というところとバンドドラムブレーキ、ノーマル。B/Bが初体験箇所。

前回お越しになった時にお見せした車両なのでYoutubeでチェーンのカットなどを学習してこられ、お伝えできたのはバンドドラムブレーキのプーリーを外すのとB/Bの調整の仕方くらいでした。

作業工程を見させていただきながら工具のチョイスや持ち方もセンスバッチリでこれが2台目⁉️ってホント⁉️って感じでした。

恐らく普段からロードバイクに乗られたりしている事や過去に原付バイクを弄っていた経験から無意識のうちにいろんなイメージトレーニングができていたのでしょう。

こういうお方はかなり高度な事を望んでおられると思います。

新たな事に触れてそれが無意識にイメージでリプレイされるのかもしれないのでいろいろなケースを体験していただこうと思っております。

この日もバラし始めてから45分程で車輪以外を完全にバラされました。

頼もしいです。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会 

代表理事 中根和宏

映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』協賛

こんにちは。代表理事の中根です。

今日は車両協賛した映画のお話です。

3月から全国で公開。今回は先行公開という事で撮影の舞台である名古屋にて舞台挨拶も観に行来ました。

不思議なご縁で知り合いである美術短大講師のTさんからの電話で古い自転車を探してる友人が居るので協力して欲しいとの事がきっかけ。

美術担当のHさんとはメッセンジャーにて色々な質問、要望などをやり取りして弊協会では所持している車両3台がその当時のロットだという事で貸出が決まったのです。

個人の趣味レベルの映画なのだろうと安易に受諾してしまいましたが色々話を聴いていくとキャストが凄かった‼️

全国公開されるのに経年劣化した車両では時代考証が合わないのでは⁉️と青ざめ

フルレストア大会‼️

特に24型のママチャリは今でも普段使いしてるので汚れが激しかったのです。

全部バラして洗って磨いて錆びたネジなどはなるべく当時ものに交換し、車輪は前後ともスポークを新品に組み替えました。そして倉庫の奥に在った親父が残していた花柄タイヤを装着。

このタイヤは今存在しないので業界の方が見ても驚かれると思います。

今日は舞台挨拶を楽しみに早めに準備をして出かけました。

到着してビックリ‼️

映画館の切符売り場から建物に沿って50m以上の行列‼️

チケット売り場の前は既にチケットを手にした方とHさんを含む制作関係者が歓談中。

その隣はテレビ局のカメラが数台実況中継していました。

今回の先行公演、そして映画の舞台にもなってる『シネマスコーレ』はお世辞にも広い映画館とは言えない隠れ家的な劇場である。

行列の最後尾に並びソワソワしていた時、今日の上映枠チケット完売のアナウンス・・・

入り口で歓談されてたHさんと色々話をさせていただくと1番客は開演2時間以上も前に並ばれた様である。

という訳で映画の感想は次回のお楽しみ。

美術短大講習のTさんからは舞台挨拶の様子の画像のほか冒頭から3台の自転車が頻繁に出てきましたねという同意を求められるメッセージに恥ずかしながら遅刻した旨を告げました。(笑)

昭和をテーマにしたドラマや映画の道具として今後お問合せが来た時に速やかに対応できる様コレクションとレストアの幅を広げようと決意しました。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

イケメン整備士誕生レポート①

こんにちは。

代表理事の中根です。

先日夕方、Nさんが来店されました。

お話をお聞きすると弊協会のHPを観ていただき、ロードバイクで通勤しているけど自分でもいじってみたいとの事。

一般車とロードバイクは似て非なる物ではありますが応用は効くので仕事帰りに習いに来られるとの事。

今まで原付バイクを弄ったりと機械物に触れることに抵抗はないとの事でした。

ご自宅と会社の中間に弊協会が位置するので時々朝ものすごいスピードで自動車を抜いて行くNさんを見かけておりました。

初日からバラしをして自転車に慣れていただきます。

先日、某集合住宅で回収させていただいた車両。

いつものように敢えて口を挟まず自由にバラしていただき困った〜。お手上げ〜という時に助言するスタイルです。元々興味があった方なので後ろ車輪の外しでアドバイスしたのはブレーキインナーのキャップの外し方とベルクランクから3SPワイヤーを外すだけ。

チェーン引きの存在も難なくクリアされて前後の車輪が外されました。

チェーンのジョイントの外し方はどうかな?って思っていたらチェーンカッターですんなり切っておられました。

恐らくロードバイクの整備の動画でご存じだったんでしょう。

後からジョイントのクリップの外し方をお伝えする事になってしまいました。

クランクの外し方でやっと私の出番が出来てクランクリムーバーの使い方をレクチャー。

ビックリしたのがB/Bのバラしの時、(この時のB/Bはカートリッジ式)『右側は特殊』と言っただけで工具を充てがって逆回し。逆ネジの存在を一言で理解された人は初めてです。

この車両の車輪はリビルトとして使うのでこのままクリーニングして使います。

1時間程で車輪以外を完全にバラしていただけました。

本当に初めてなんですか??っていうくらい口出し出来なかった事に驚きました。

Nさんのような器用な方が副業(複業)で活躍されていく事で地域の方々に喜んでいただける日が近いと思いました。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

女性整備士誕生レポート⑦

チューブリペア編

こんにちは。代表理事の中根です。

今回はAさんのパンク修理チャレンジです。

自転車店で1番多い修理は『パンク修理』では無いかと思います。

あちこちからの依頼で引き上げに伺うとパンクしてチューブが飛び出している様な車両が多くあります。

ノーパンクの施工にお見えになったあるユーザ様にお聞きした時、早朝に出勤して深夜に帰宅するから通勤時にパンクすると直してくれるお店が無くってついつい新しいのを買ってきてしまうんですよね〜という事でした。

自転車の修理難民という言葉が飛び交う昨今。自転車店減少の裏側にこういう不便でお困りの方の多い事を実感します。

パンク修理のフロー

①バルブのトップナットとロックナットを外す

②タイヤの片側ビードを外す

③チューブを取り出す

④水調べをする

⑤リペアをする

⑥水調べをする

⑦タイヤの中にチューブを収める

⑧外れたビードを嵌める

⑨バルブを押し込む

⑩空気を入れて完了

大体はこういう流れだと思っております。

今回Aさんには④⑤⑥チューブのリペアにトライしていただきました。

弊協会ではリビルトチューブというのを作成しております。交換の終わったチューブでサイドがしっかりしたものやエア漏れのないものはリペアしてあるものとしてないもので分別はしますが水調べをして巻きとって再利用させていただいております。

その作業でエア漏れのあるチューブが今回Aさんの教材となりました。

パンク修理のコツは失敗した回数だと思っているのでひたすらグラインダーで削ってゴム糊を塗りパッチを貼る事に専念していただきました。

力加減を間違えて大きな穴が空いてしまったチューブも数知れず(笑)

これがお客様の預かり品だと大慌てですが全国の自転車店では廃棄されるチューブ。

コツコツと反復練習がつづきます。

話は少し逸れますが弊協会では自転車の完全循環を目指しております。

自転車の構成素材は大まかに鉄、アルミ、ステンレス、銅、真鍮、ゴム、プラスチックなのです。

金属はスクラップとして再利用が出来ますがゴム、プラスチックのリサイクルが今後のテーマ。

処理特許を持つ業者さんは見つけたのですが現在その処理システムが休止している為そこを稼働していただける様に十分な排出をしていく事で『廃棄』ではなく原料化する為の排出に繋げていきます。

現段階ではチューブのみ別の業者さんで原料として排出ができるので社内にてサイドが削れたり、リペア回数の多いチューブ、補修不可能なチューブはバルブを切り取って『原料』にしています。

(バルブは真鍮ですから)

話は戻りますがAさんはチューブの補修がうまくいけばリビルトチューブ、失敗すれば原料を分別していただけたわけです。

パンクを習う現場としては異例の和気藹々とした空気の中でスキルアップが計れました。

個人店ではこの練習の時に嫌な思いをしたりコストを気にしたりする事で職人離れの一因にもなっているらしいです。どちらに転んでもプラス発想になるのでパンクのリペアに集中していただけました。

⚠️下の画像は蛍光灯の光が水面に反射しているだけです。チューブに刺さってるわけではありません

次回はタイヤ、チューブの脱着をマスターしていただこうと思っています。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏q