ノーパンク

こんにちは

代表理事の中根です。

最近、ノーパンクに関する問い合わせが増えてきました。

この界隈というか愛知県でも数件程しかノーパンクの対応をできる店がないため他店との差別化が出来ているわけです。

今回は実家の近所の中学1年生の親御さんから。

陸上部に入ったお嬢さんが試合で遠征に行ったりするのにするのに提案した処是非ノーパンクにして欲しいとのこと。

前後車輪の1番下をご覧ください。本来なら空気を入れるバルブがあるところにプラグが入っているのがお分かりでしょうか?

出先でパンクした時に家に電話かかってきてスクランブル出動になることが困るとの事。

今回入れさせていただいたのは『T-core』発泡エラストマーを金型で整形しているので均一の太さを保っているので施工が楽で素材の偏りが無いことがメリット。

今までのe-coreに比べると2/3ほどの重量なので車輪の軽量化にも役立っている。

乗り心地は多少のノイズが伝わってくるが乗りはじめて仕舞えば気にならないレベルである。

タイヤのゴム部分がなくなった時カーカスという白い布の様なものが見えてくるのでその時が交換時期。

タイヤを皮一枚のところまで安心して使える事がエコなのである。

タイヤ交換の時中身のコアはそのまま活用してタイヤだけを買えるのでノーパンク素材の初期投資が少しかかるけれども普通のタイヤ交換レベルのコストで抑えられます。

2003年迄は私もノーパンク反対派でした。今まで様々なメーカーがトライしてきて挫折していたからです。

最近の発泡エラストマーの衝撃吸収と発散技術は素晴らしくスポークの折れやフレームの折れはほぼ皆無でした。空気の車輪でもコンディションや乗り方によってはスポークが折れたりしますから安心して施工販売できるわけです。

何故自転車店で施工できるところが少ないのか?というとパンク修理が減る危機感ややったことがないノーパンクに対する恐怖感なのです。

30年前、全国に3万軒以上の自転車店が街に溢れていた時はパンクしても直ぐに直してくれる環境がありました。今は一昨年の集計で全国に9,000軒を切ってしまいました。

ユーザーの働き方や移動手段も変わってきてコロナから自転車を使う人が増えて夜間でも長距離を乗られる方が増えて来ました。

ユーザーが増えたのに自転車店が少なく夜間の乗車はリスクが付き纏います。

そのユーザー様がドンドン口コミで増えていく事をイメージしております。

もう一つのノーパンク素材は『タンナス』という物ですがアルミリムにガコンと嵌める物も取り扱っております。先日のクロスバイクにはこれをはめさせていただきました。

これからの自転車店ビジネスにはノーパンクの施工を武器に法人のお客様に喜んでいただく事で脱炭素化のお手伝いができると思っております。

弊協会ではノーパンクの施工や整備技術。自転車技士の試験のフォローまでしております。

気になる方やノーパンクの事で質問のある方はHPの問い合わせ欄より何なりとお寄せくださいませ。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏