推しのビジネス

こんにちは。代表理事の中根です。

先日、あるビジネスセミナーを聴いていて気がついた事を記します。

これから求められる本業、複業(副業)での注意点です。

そこで挙げられていたポイントは4つ。売上の安定、少資本、在庫、利益率でした。

それを今までの自転車店の運営と私が推奨する自転車店ビジネスの違いを比較してみました。

弊協会推奨の自転車店ビジネス
安定売上人口増での買換えTSマーク普及、ノーパンク施工でユーザー囲い込み
少資本
在庫昨対での割当で在庫増の傾向最低限の部品在庫、中古車両の活用
利益率新車は薄利修理、点検の工賃を主とする高い利益率

現在、街の自転車店が減ってしまいました。

何故、跡継ぎが居ないのか⁉️私もその跡取りの一人なので色々過去を振り返って考えました。

自転車業界が伸び始めた昭和30年代。新規で自転車を買う人が多かった事で需要が大きかった事と高額だった事で利益率が低くても一台販売した時の利益金額が大きかったのでこの当時頑張って売った自転車店は大きな財を残しました。

昭和40年代後半からブレーキがワイヤー式に変わっていき石油ショックがありました。

タイヤサイズもW/Oの他にH/Eが加わり20×1.75サイズのミニサイクルという自転車が女性層に受け大ヒットしました。

高度成長期で大量生産大量消費に入っていく時だったんじゃないかと思います。

昭和50年代。量販店、ホームセンターなどが出来始め流通が変わってきました。

大量生産大量消費は薄利多売の量販店で絶対的な低価格を追求した事で自転車店だけでなく個人商店の顧客の多くがそちらに流れていったのを記憶しています。

昭和58年。ツノダ自転車に入社した時販売店への営業仕切(掛け率)は30年代のまま定価だけが段々下がっていきました。量販店の価格に合わせるため専門店も大幅な値引きをしているので新車の販売では手間暇かかる割に利益の少ない仕事になって愚痴が出る業界になってしまいました。

それでも各メーカーの営業は昨対で話をしていくので新生児が減っていく時代なのに仕入台数を増やす話で所謂押し込みをしていったのでどこの自転車店でも倉庫に大量の自転車の箱が積み上げられていました。

自転車店の後継ぎがいないのはこの現状を子供の頃から見てるからでしょう。

利益の出にくいものをドンドン買わなければならない構造。特に1番のターゲット層は子供、新入学生なのですがその子供がドンドン減っているのです。

それでも自転車店の倒産が非常に少ないのは修理の工賃、中古での販売などがあるからなのです。

私も父も小さな店舗で商いをしておりました。仕入れがそれほど多くないのですがひもじい思いをする事なくなんとか高校へ行かせてくれました。大学へ行かなかったのは私の学力が乏しかったからです。親のせいではありません。(笑)

3年前まで自転車の業界で色々なことを経験、勉強させていただいておりました。その時から後継者育成がずっと引っかかっていたのです。

弊協会が推奨する自転車店ビジネスでは自転車を売る事を主たる目的にしておりません。

大体の自転車には新車販売時にTSマークというものが貼ってあります。これが1年の掛捨て保険なのです。これを大々的に告知していくことで毎年の加入者増加を募ります。

加入時に点検をするので自動車でいう車検の様なものですね。そこで点検の際、修理や消耗品の交換は別料金ですが良いきっかけになるはずです。

今の時代、サブスクがもてはやされていますが自転車のサブスクなのです。

多くの自転車店が現在売りっぱなしになってしまっていますがTSマークを活用する事で量販店や買ったお店が閉業してしまったお客様にも来店していただく機会が出来ます。

少資本で言えば自転車店そのものは昔から少資本で出来るのですが販売目的でないので新車の陳列するスペースは要らず大通りなどの家賃の高いお店を借りる必要も無いのです。告知もGoogle MAPやSNSを活用していくことで今までとは違ったアプローチで告知が出来ていくと思います。

その手法は現在、弊協会の店舗事業部で実践中です。

チラシは一切織り込んでいないのですが修理や中古自転車などスマホ検索で結構遠くからでも来店いただいております。

そして在庫ですが修理が主なので主流のサイズの部品を最低限揃えれば対応できております。

弊協会は古物商でもあるので中古自転車も取り扱っていますがその作成時リビルトパーツも捻出でき、在庫のリスクはグッと抑えられております。

利益率に関して組合でも出ている工賃が参考になります。弊協会は6,000/時間で算出しております。自転車で1時間掛かりっきりで直す事はほとんど無いのですが30分の作業では部品代の他に3,000円の工賃をいただく形になっております。

今の世界情勢からロシアの侵攻で原油、原材料の高騰、円安になっております。そして中国では生産の要上海の長期ロックダウンで自転車、部品の入荷が読めません物価が上がるだけでなく色んなものが調達に困る状況がおきております。その時皆さんが使うのは自転車ではないでしょうか?

街の自転車店が激減して修理難民が増えてきております。

如何でしょうか?

少資本ローリスクで高い利益率とサブスクを得られるビジネスです。

但し、TSマークを取り扱うには公益財団法人 日本交通管理技術協会の自転車安全整備士の資格が必要になります。試験は一般財団法人 日本車両検査協会の自転車技士も同時に受けられた方が良いでしょう。

技能試験、学科試験があります。今年は5/24〜6/6の期間で受験受付。試験は8月です。

毎年、受験を申し込んだ後どうやって良いのかわからない方が弊協会にお問い合わせいただきます。

今年も養成講座を設けていきますのでどうしても合格したい方は早めにお問い合わせ、お申込みくださいませ。

詳細は電話やメールにてお伝えします。少数制ですのでお申込み枠が埋まり次第締め切らせていただきます。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏