寺子屋始動

こんにちは。代表理事の中根です。

愛知県の組合理事長にアドバイスいただいていた寺子屋形式での指導というものがだんだん出来る環境になってきました。

軽トラックにていろんなものを運んでるIさんが昨日弊社にお越しになりました。

私がヤマトの委託ドライバーの初日だけ彼のコースをまわらせていただいたご縁です。

現在、運ぶ仕事が不定期になってしまい不安が有るから副業として自転車店ビジネスを聞きにきたという事でした。

彼の目線で心配だった事を箇条書きにしました。

①お店を開いてお客さんが来てくれるのか?

②初期投資をどれくらいしたらよいのか?

③プラモデルさえ作ったことがないのに自転車をいじれるのか?

❶此処の固定概念を払拭するのに1時間程掛かりましたが人通りの良いところでお店を借りていわゆる『商売』をどうするのかという事で悩んでおられました。

稼ぐ為の手段が『売る』という事がメインでお考えだったので稼ぐ手段が技術という事や弊社のビジョン、計画を伝えていくうちにいろんな企画がまだ手付かずだったり進行形だという事を察していただけました。

それを一緒に遂行する為には自転車技士を取得できるくらいの技術、ノーパンクの施工技術を取得すれば良いという事を順を追って理解頂けました。

自転車店でのデジタルトランスフォーメーションやリモートワークってそういう事ではとても新鮮だった様です。

❷やはり仕事を始める時のリスクはとても気になりますよね。初期投資は少ない方が良いという事はお伝えしました。工具などは自宅にあるものを活用して専用工具は時期を見て買えば良いが最初に買う専用工具は2点。14、15ラチエットとクランク抜きです。トータルで2万円しないので先行投資としては安いレベルだと思います。

今の時代、技術者が激減してるので投資するのは自己の技術取得に対して時間を掛けてくださいという事をお伝えしました。

お金を出して技術者にアウトソーシングしてしまいがちなのですがその技術者が少ないからそこにビジネスチャンスがあるという事もご理解いただけました。

❸仕事として興味があるのであればそれで良いと思います。

彼に伝えたのはレーサーになろうとか思ってなくても自動車の免許があったらいろいろ便利だから免許を取ったと思うからそれと同じ事ですよという事、どんな仕事でもそれを遂行していくうちに経験値が増して創意工夫していくことが技術革新になっていくので運送会社に入った人が必要に応じてフォークリフトが乗れる様になるのと同じですよという事で理解いただけました。

付け焼き刃な知識と技術が無い方が変なこだわり無く覚えていただけるのでその方が好都合だという事もおつたえしておきました。

1時間くらいのつもりが2時間ほど話し込んでいましたが帰る時の彼の顔はとても晴れやかでした。

その日の仕事が直前まで判らない不安がある中、空いた時間を技術取得に向けて自己投資される事に全力で応援していきます。

今日も此処まで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏