遠方からノーパンク依頼
こんにちは。
代表理事の中根です
先日、50km以上離れたセントレア空港近く(常滑市)からTさんが電話で問い合わせいただきノーパンクノ持ち込みいただきました。
車両は20ミニベロピストでした。
定年されてあちこちを車で旅する時に積んで行って乗るバイクなので極力パンクなどのトラブルは避けたいとの事でノーパンクを思いつきネットで自転車店を検索するも片っ端から断られてタンナスに行きつきHPで検索して弊協会に辿り着かれたという事です。
どのお店も最初から拒否だったのに弊協会だけはどうやったら出来るか実車を見せてくださいという事で対応が違ったとお褒めいただき2時間近く車を走らせて持ち込みいただきました。
タイヤサイズが23cと細いタイプなので初めての施工です。
出来るかどうかわからなかったのですがエイヤっていう感じでお請けしました。
輸入元とも相談しながらピンの幅を17.5mmに決定して早速施工。小径に嵌めるにはちょっとしたコツや力加減が必要だということが分かりました。
リムにタンナスが乗っかっただけでは旋回中に外れてしまいますからピンをリムの中でブリッジ状になる様にはめ込んでいきますが今回持ち込まれた車輪はディープリムの為ピンを嵌め込むプライヤーが使えません。別にタイヤレバー状のツールがあるのですがこれをリムとタンナスの隙間に入れて押し込みながらピンをパチンパチンと打ち込むことができました。
車輪を外した状態での装着にはおおよそ40分程で作業が終了しました。
車輪をお預かりしている間にT様がカスタム化を始められていて試乗はできませんでしたが持込された時とフォルムは変わらずミニベロピストを堪能していただけます。
弊協会ではノーパンクについてポジティブに考え相談に乗っております。
そして、これからの技術者育成時にノーパンクの施工を身につけていただくカリキュラムを組み込んでいきます。
現在、ユーザーの中でノーパンクの需要は相当数の需要が在ります。メーカーもノーパンク自転車を販売して居るのですが中間でメンテナンスが出来る技術者が圧倒的に足りない為広まっていかないのが現実です。
現在の自転車店は高齢化が進んでおり今更新しい技術を取得するのは面倒だというのと昔の素材はスポークやフレームが折れたりしたことがあるということで否定してしまっているのです。
不景気、円安、値上げなどネガティブな要素のニュースが報道されている今、自転車のニーズはさらに高くなっていくはずです。
朝早くから出かけたり夜遅くに帰宅される方には自転車店の空いている時間に関係なくパンクの心配はされているはず。
今、自転車に点検と共にノーパンクというキーワードが大きなビジネスチャンスになると思っております。
Tさんの様に2時間かけて遠方から持ち込みされる様な需要がどんどん増えていくでしょう。
今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。
ありがとうございます。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏