再生トレンド

こんにちは。

代表理事の中根です。日々のルーティンや新規のお仕事でブログがすっかりご無沙汰になっておりました。

言い訳はみっともないですね。きっとやる時間は有ったんでしょうが怠けちゃったんでしょう。

さて、15、16日の新聞で気になる記事を二つ見つけました。

❶航空機燃料の再生燃料を2030年には全て置き換えるというもの。

流石に今の段階では飛行機はモーター化出来ないのでジェットエンジンを使うとして、あらゆるバイオマス技術を駆使して再生エネルギーにするとの事。

私の大好きな映画のシリーズで『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』をふと思い出しました。

科学者のドクが未来でデロリアンを改造して現代に戻ってきた時、ボンネットを開けて主人公のマーティーの目の前のゴミを無造作に投入した後未来へ戻っていく場面です。

DVD買った時は何気に笑って観ていましたがこういう技術が進んで実際に30年には全てがこうなるという事なんですよね。奇想天外な発想が未来の常識のヒントになるかもしれないと思いました。

空飛ぶ車の開発やドローンの技術力が合わされば本当にこれが実現するのかもしれません。

楽しみですね

❷二つ目は2/16の記事

鉄スクラップの高騰記事ですね。

本ブログでもよく取り上げさせていただいてますが脱炭素化で鉄を電炉にてスクラップから再生するから動きは世界中で始まっているのです。

元々他の形をしている鉄を溶かして再利用していく訳ですから『鉄クズ』という表現から脱却していくのでしょうね。鉄は酸化して土に還る事もあるので新規を鉄鉱石から作らない限り絶対量は減っていく訳ですから更に値上がりするでしょう。

記事の中に、鉄鋼メーカーの原料購買担当者が「買い負けない高値で調達するしかない」というコメントがある様にこうした背景がインフレになっていくんでしょうね。

実際、自転車の価格もこの1〜2年で値上がりしております。ブリヂストンのアルベルトロイヤルは2022モデルの定価が98,000円‼️これにオプションの荷台やスタンドを付けると10万超えの通学車なんです。これが本来の価格なのかもしれません。

価格を抑えた自転車では原料や部品の調達が後回しになって入荷が遅れたり、未定になってしまったりしております。

コロナ禍より世界的にバイクブームが白熱化した事でシマノのパーツ製造が追い付かず完成車の納車が1年遅れとかが発生しておりショップさんもお困りの様です。日本だけの話ではありません。

こうした需要がまだまだ続く中、原料、燃料のリサイクルという再生のトレンドが拡がっていくのであれば製品、商品のリサイクルという物も注目されてくるはずです。

それらに息を吹き込むのには技術者、匠の手を介す必要があります。

今、その技術者が圧倒的に足りない時代。使い捨ての時代であらゆる職人は隅に追いやられてしまいましたがその職人、技術者が必要になる時代が来たという事です。

弊協会ではその技術者を育成させていただく事に重点を置き活動させてただいております。

技術と工具を持った方々が日本中にいてくださる事で大きな案件や地方の細かい案件を請けてシェア出来ていく事でギグワークを構築する事をイメージしております。

仕入れて売る時代から技術を活かす業界で漫画の様な発想かもしれませんが今後のトレンドに融合させていきます。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏