A –セレクションブランドスタート

こんにちは。

代表理事の中根です。

弊協会、店舗事業部においてA子さんの活躍が大きくなってきました。

ユーズド車として仕上げる際、女性目線で気になる部分を最前提に視点を置いて仕上げたブランドとして提案して行きます。

女性が『可愛い』と感じる物に個人の感性の違いはあるでしょうが私のガサツな部分とは大きく違ってるようです。A子さんの技量で追いつかない部分はありますがそこを紙に書き出していただき彼女が出来ない作業を指示してもらう流れで2品仕上げてみました。

一品目

BSシングルスター

画像では判り難いかもしれませんが鮮やかなダークグリーンに惚れ込んだA子さんが全てのパーツを取り外し掃除、磨きを施し再度組み立てました。ブレーキがダイネックスなので10年以上前の車両ですが驚くような仕上がりになっております。

二品目

BSカジュナ26

車輪、ハンドルの錆が酷く潰そうとした車両なのですが『色が可愛い』という事で再生させていただきました。

26型車輪なので錆びたスポークを張り替えるのに前後ラジアル組にしてみました。

交差する事なく放射線状に中心からタイヤに向かって伸びるスポークのデザイン美は回った時更に綺麗です。

デメリットは理論的に強度が少し弱いんです。といってもフロント#14 、リア#13スポークなので通常の使用には全く不便はありません。スポークがクロスする事で衝撃吸収して弾力を保たせる構造がラジアル組だと直に来るのです。

実証実験は私の娘、息子が高校の通学で片道6kmを毎日通学してなんともありませんでした。

但し、運動部の体格の良い男の子が10km以上を全開で走ると曲がってしまうかもしれません。実際自転車メーカーはそうしたユーザー向けにヘビーユーズド仕様の自転車をラインナップしております。

この車両は26型サックスブルーなので女の子が乗るだろうとイメージしてのカスタムになりました。

車体に大きな傷が沢山あったのですが傷の錆を落とし、A子さんの指示で買ってきたマニキュアの白を塗ったあと、サックスブルーのマニキュアを重ね塗りする事で傷が無くなりました。(近寄ると塗った後は判りますが同色なので目立ちません)

目の付け所が女性だなぁととても勉強になりました。

所謂ママチャリなのですが、通学や街乗りで使うのに脚元のオシャレを演出します。

イラストなどではスポークを描くのにこういった物を見ることはあっても実際に街を走ってるのはスポーツバイクぐらいしか出会えないと思います。

技術者育成をさせていただく立場としてデモンストレーションが出来ました。

今後も色々と提案していきます。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏