こんにちは。
代表理事の中根です。
コロナ禍で配送需要が増えているのにドライバー不足に悩む輸送業界。
将来的には自動運転化で解消されていくのでしょうが出荷作業、荷卸し、お届けの部分ではどうしても人の手が必要になるわけです。
私は3年前脱サラし、去年会社を立ち上げさせていただくまでは宅配便の委託ドライバーで生計を立てさせていただいていました。
運送というと軽くあしらわれてしまうのは仕方のないことなのですが効率化を図れる場面は沢山ありました。
大企業などへのお届けも何度かさせていただいたことがあります。
流石セキュリティーが万全なので小さな荷物一つであっても担当者様にお渡しするのには受付する前に搬入用のスペースに車を停め決められた通路を歩いて(走るのは厳禁)受付に行き免許書を提示して入館許可申請書に記入をし警備が担当に内線電話で確認を摂れた時点で中に入る事ができました。その担当者様が他の電話をされていたり席を外されていた場合守衛で待機する事になります。
やっと入館許可が出てお届けして車に戻るのに20〜30分かかる事は当たり前でした。
宅配では一つの荷物にそれだけ時間かけていると非常に効率が悪く雇用時間とかで働き方改革のテーマになっているんじゃないでしょうか。
これらの中間プロセスは比較的早く実現できるでしょうね。
問題はラストワンマイルだと思うのです。今後、シルバー人材などががんばれるフィールドとしてリヤカーや3輪、4輪の自転車を活用した配送がもっと広がっていく事で労働環境、就職先、環境問題などに寄与していけると思います。
労働時間の管理などを考慮するとノーパンクは必要なリソースとなる筈なのですが自転車業界では製造側と販売側でノーパンクに対する考え方が食い違っている事が多いのが現実です。
時代はノーパンクを必要としているのだけれどノーパンク自転車のタイヤメンテナンスが出来る技術者が非常に少ない故にユーザーが不便な思いをする事になっているのです。
下の画像は実際に某宅配便の現場で使われていた車両です。
私の画像処理能力が足りないので画像が傾いている事をお詫びいたします。
この画像は極端ですがチューブ式のタイヤであれば此処までに辿り着くまでにパンクして配達が滞っていた筈です。定期点検を怠ってしまった為現場から『走ってるとタイヤの辺りからバタバタとうるさい』という事で駆けつけたところこの状態で目が点になったのを思い出します。
現状は販売した量販店でお預かりして配送便の帰り荷でメーカー、卸に持って帰り直した後次の配送便で店舗にお届けする形態が主です。
ノーパンク施工は一定の技術を取得すれば比較的簡単なので今後は弊協会にてノーパンク技師としての資格認定制度を発行していこうと考えております。
ノーパンク技師資格保持者がいるお店では短期間での施工が可能に成ればパンクに悩まされずに自転車を乗る事ができる様にしていきます。
1700年後半に起こった第一次産業革命だは蒸気を動力とする機械化でした。
現在蒸気機関車の臨時運転以外では見かけません。
世界中の自動車メーカーが短期間でEVへとシフトしている今、数年後には『自動車が音を立てて人が運転していた』という伝説が残るでしょう。その時、昔の乗り物はパンクという厄介な事があったなぁということも付け加えられるでしょう。
今日も此処まで読んでいただいたご縁に感謝します。
ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏