トイレットペーパーと自転車
こんにちは。代表理事の中根です。
昭和48年。第二次石油ショックというものがあり世の中の物価が跳ね上がる現象がありました。
中根コレクションより。この画像は昭和48年製造のツノダ製の20インチミニサイクル。
それまでロットブレーキ主流で大人は26インチという時代からこの時を境に一気にワイヤーブレーキにシフトし自由なデザインの自転車が登場しました。買い物など手軽に乗れる自転車として爆発的に売れた車種です。
私はその時小学校2年生でした。学校から帰るとこの組み立てのお手伝いが日課でした。父が組み立てしやすい様に開梱したりボルトとワッシャーのセットしたりした思い出があります。
その時、トイレットペーパーが無くなるというデマが飛び、近所のおばちゃん達がミニサイクルに乗ってあちこちの雑貨屋さんさんなどでトイレットペーパーを日々買い漁っておられました。
当時の岡崎市ではスーパーマーケットはほとんど無くホームセンターも無かった。近所の駄菓子屋さんが今のコンビニの役目でいろんな物を売っていました。
皆さん競う様にして買って自宅の一部屋を紙部屋化している所がおおくありました。友達の家に遊びに行くと6年生まではトイレットペーパーの山の中で隠れんぼしたり泳いだりして遊んだもんです。
ほとんどの友達の家では親戚や知り合いに譲ったり最終的には捨てたりしたそうですが成人すぎてある友人宅の引越しの手伝いに行った時トイレットペーパーの山を見た時にはまだ在るのかって唖然としました。
47年経過してネット社会になってもデマに踊らされてトイレットペーパーを買い漁る方々が居られるのにはビックリです。
経年劣化でいろんな物が使えなくなって行きますが、質の良い自転車は整備点検さえしていけばこうしてまだまだ現役で乗れるわけです。
この時代は団塊の世代が23〜25歳。この方々はトイレットペーパーを買い漁る年代ではありません。大量生産、大量消費で経済を成長させていった時。年代的にこの世代がレジャーとしてボーリングをフューチャーし、あちこちにボーリング場が出来ましたし、トヨタのセリカLBとか日産のスカイラインが爆発的に売れました。後に結婚式場が増え住宅メーカーが活気付いていきクーペモデルからセダンモデルの車が売れる様になり、ワゴン車へとシフトしていった様な記憶があります。
今、結婚式場が冠婚葬祭という枠を広げ葬儀に目を向けているのも団塊の世代でそろそろ必要になってきているからでしょう。
話が大きく逸れましたが今後経済の流れや仕事の在り方が大きく変わっていきます。いつまでもボーリング場で働きたいと思っていても流行らなくなったらその環境は消滅します。
団塊の世代がそろそろ免許を返し始めます。そうなると真っ先に必要なのは自転車ではないでしょうか?
納屋や車庫から引っ張り出してくるこうしたお宝を乗れる様にしてあげて以後のメンテナンスをしてあげられる場所が少ない今。チャンスだと思いませんか?
トイレットペーパーも自転車も保存状態が良ければ年月が経っても使えますが流行は文字通り移り変わっていくのです。
今後の本業、副業、として資格、スキルを今のうちに磨いておきませんか?
私は47年前から身につけさせていただいたスキルを自分だけでなく多くの方とにシェアして業界を盛り上げていく事が宿命だと思っております。
盛り上がる要素は上記の他沢山あります。
あなたの会社の為でも良いですし、一緒に地域の方に喜んでいただける存在になりましょう。
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今日は昔話にお付き合いいただいたご縁に感謝します。
大変ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏