中国OEMについて
こんにちは。代表理事の中根です。
今、日本で流通する自転車の殆どは中国で生産されています。
今、その中国で懸念する事が一つあります。
毎年今の時期、日本のどの自転車メーカー、業者がハラハラしているのが旧正月。1/24〜/31なんですが明けた時にワーカーが戻ってこないという問題です。
先日もブログで紹介しましたがメインで働く世代が今までの半分なので全ての工場の人員を埋める事が難しい訳です。旧正月に友達と呑み、食べ、語り、その情報交換の中で時給が10元でも高ければ異業種の工場に移っていってしまう。自転車の組み立てのスキルが高いワーカーであってもそんな条件でお弁当のラインに入ってしまうんです。
実際、旧正月明けに予定の半分以下の人員の為生産が遅れるという事が茶飯事だったんです。
それが人口減は部品メーカー、物流メーカーにも及んでいると思います。
引き留めるために時給を上げたりしてそれが値段に反映されてきます。
これから更に人口が減っていくので部品メーカーで生産遅れが出ても間に合わないのです。
それだけ必死で造っても日本に入ってくると安売り合戦の商材になってしまうんです。
これから春の需要期に自転車を仕入れられないメーカー、業者が出てくるかもしれません。
先ずは部品の確保で10月には発注していくので大丈夫だとは思いますがそういう流れで造られている事は知っておいてくださいませ
新車の販売はそれだけハイリスクになってきているという事をお知りおきくださいませ。
さて、その市場で乗り慣れた自転車を直してくれるところが増えていけば直して乗る人がもっと増えていく筈です。
働き方改革でサービス残業があぶり出しになっている今。せっかく何ヶ月も準備して仕入れた物を薄利で回していく業者さん、お店には更に辛い条件が重なっていくことになるでしょう。
永い目で見たお値打ちなものを永く乗っていく時代ではないかと思います。
買うときは高くてもその物に含まれている技術力を育む事で業界を支え匠を育て次世代に繋ぐ。
昭和の大量生産大量消費を令和から見直していく転換期を迎えていると思います。
一緒に取り組んで行きませんか?
そしてその技術を伝承していく方を老若男女問わず募集中です。
弊社の入り口に一台の古い自転車を陳列しています。
昭和34年式のツノダスポーツ自転車です。
60年前の自転車ですが当時では珍しくW/Oタイヤを採用している為今でも現役で乗る事が出来ます。当時の価値ではサラリーマンの数年分年収を遥かに超える価格だったようですがその技術のお陰で現在の自転車技術が存在する訳です。
そのバトンを私は受け継ぎました。
必ず次世代に繋いでいきます。
それに乗じて稼いでみたいと思われる方はお問い合わせ欄よりメッセージお願いします。
今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。
ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏