10年後どう在りたいか

中国人口事情

こんにちは。代表理事の中根です。

今日は中国の事について少し触れたいと思います。

昨日日本の人口推移について触れさせていただきましたがお隣の中国はもっと深刻です。

1979年から2015年まで行われていた『一人っ子政策』。

一家庭に子供は1人までという事で人口増加を抑えようとした動きです。

その最初の産まれた方は現在40歳。社会や経済を背負っていく世代が今までの約半分の人口になってしまった訳です。

前職で新たなOEM工場と契約すると必ずと言っていいほど工場のラインのチェックに行かさせていただいておりました。水際で日本品質に対応させる為です。

どんなに良い部品を採用していても組み付け技術がお粗末だと危険な乗り物になってしまい日本に届いてから手直しが大変。そしてどんなに良いアッセンブリ(ラインでの組み立て)をしても梱包がお粗末だと傷物だらけで売り物にならないからです。

話がそれましたがその時いろんな地域(紹興、上海、太倉、南京、天津)で感じた事はどこへ行っても子供が少ない事、家の外で椅子に座って日向ぼっこして居るお年寄りが多い事が目につきました。

現在の日本が近い感じですがあの時の中国はもっとお年寄りが多かった気がします。

後10年くらいするときっとあの時訪れた工場の近辺の様な風になると思います。

今朝の新聞に中国で自動車の販売が8%減少と出ていました。

当然ですよね。車をこれから買っていく世代が政策で半分になっていますから車ですからその数字で留まれたんだと思います。

人口10億人も居る国の8%ですから世界の自動車メーカーにとっては大きな痛手だと思います。

今の中国の様子が10年後日本でもっと凄い事での経済変化に繋がると思っております。

暗い話題にしたく無いのですがここからは明るくしていきましょう‼︎

その為にどうするかって事ですね。

仕事が危ぶまれたりすれば消費を抑えます。車離れから自転車に移る人が増えるんです。

実際、電動アシスト自転車の販売数が原動機付き自転車を遥かに越えて居るのです。

前職で販売応援や展示会、クレームなどでいろんなユーザー様とお話しして居ると都内では自動車持っていても不便。維持費もそうだが駐車場、渋滞など考慮すると売却して子供の送り迎えを電動アシスト自転車に切り替えられる家庭が増えて居るんです。フルオプションで20数万円の自転車が売れているんです。町中でよく見かける様になりましたよね?

あれがもう定番化してきているんです。

で、必要な時だけカーシェアリング使ったりレンタカー使ったり。

町中で『わ』ナンバーをよく見かける様になりました。

私の世代はレンタカーに乗るのは恥って言い合っていたレンタカーが増えているんです。

その増えている人口、企業も営業車を自転車に切り替えるところも出てきました。今後、スマホを使って出勤しなくてもAIとGPSで自宅から客先に赴き直帰する仕事が増えていきます。その時、会社から宛てがわれるもしくは自己で準備するとしたら近場ならば自転車になるんじゃ無いでしょうか?

その自転車も売るお店やネット販売で溢れています。

そこに古物免許持って中古で対応すると土俵が違う為価格競争で利益を目一杯削る事が無くユーザーの求めやすい価格で利益を上げていく事ができる訳です。

古物免許は書類揃えてお金を納めるだけですので難しくありません。

その為には基礎となる技術を身につけていただく。

もう一つその前にあなたのところに修理に持っていきたいと思っていただける様なあなたになっていただく事。

そこが一番大事でありAIが介入出来ないところなんです。

物を売る時代が終わって違うモノが売れる時代になりました。

最新技術は当然ですがその真逆にある『心』も同じ様に重宝される時代に必ずなると思います。

その心構えを構築していきましょう

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏