新たな技術習得志願者

やっとカメです。

代表理事の中根です。

6月の末。HPを観たという事で36歳の体格の良い男性(Fさん)がお越しになりました。

彼のふくらはぎはピストを乗り込んでいる人にありがちなパンツの裾がパツパツになる程の太さ。

表に停めたママチャリを一瞬見て、只者じゃないなって感じました。

三ヶ島のペダルや古いMTBから流用のチタン製のハンドルステム。ダウンヒル用の幅広ハンドルバー、スポーツサドルなどクランクを触った所自分でB/Bの調整とグリス交換をしたらしくママチャリとは思えないコンディション‼️

その彼から出た言葉は『自転車の整備を習いたいんです。』との事。

現在、名古屋では珍しいメッセンジャーをしながら自転車店のバイトとして生活をされていらっしゃるとの事。今のお店ではパンク程度はやらせていただけるがいつまで経ってもバイト。

将来を見据えていきたいとの事。

7/10からいらっしゃるとの事で第一日目を迎えました。

当日は弊協会が目指していることをご理解いただき共に業界で地元に根付いて感謝されながらリサイクルを念頭に稼いでいくということ。

今までの自転車店の在り方と弊協会の方針でズレがあるので今後携わっていただく作業がどんな事に向かっていくのかどんな利点があるのかをご理解いただきながらレクチャーとカウンセリングを同時に進めていきました。

ノーパンクの部分で解説している時、これからノーパンクの施工の出来る店舗を増やしていく必要がある事やその時の講師が必要になってくることで興味を持たれている時。タイミングよくNPOボラソンの太田さんがクロスバイクを持ち込まれました。

かなり使い込んだトレックのクロスバイクですがこれを石川県のボランティア団体に寄付して使っていただくとの事。

私はすかさずタンナスの輸入代理店に電話して経緯を話した所、別件での発注分の発送時に協賛のタンナスを入れていただけるとの事。

被災地でのノーパンクがもっと活躍する日が増えていくと良いですねという会話を目の前でやりとりしてる様や他のノーパンクのお客様の自転車を見てFさんの好奇心がどんどん広がっていくのが分かりました。

初日の作業はチューブの分別。

弊協会のリビルトチューブ、リペアチューブ、原料中でサイドが擦れまくったものやバルブ根本千切れている物を分けて原料を巻き取っていただきました。

パンク防止剤が入った物は原料にならないので別で弾き再生可能品を5本づつ縛って土のう袋に詰めていきました。

殆どの自転車店ではこの作業はしないので全てが廃棄物扱いなのですがここの常識の違いを体感していただけました。

原料のチューブの巻とりは重要な作業で原料として入れている収穫箱に効率よく収められる事と再生チューブ(リビルトチューブ、リペアチューブ)の巻き取り、品質管理や見た目にもかかわってきます。

再生チューブに関しては次回取り組んでいただきます。

今回も夢を持ってお越しいただき取り組んでいただけました。

出逢いに感謝します

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

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