こんにちは。
代表理事の中根です。
先週、取引先からの部品の問い合わせの問い合わせを上海の工場に連絡していた件で返事が来ました。
今回の注文に関して忘れているわけではない事。
3/26からのロックダウンで外出が出来ず厳重な管理下の元ゼロコロナに向けての取り組みなので買い物や病院に行く事すら出来ないとの事。解除がいつになるのか判らないから待って欲しいという内容でした。
実際、トヨタやアップルなど世界的な企業も上海工場閉鎖で部品や製品が入ってこず株価に影響が出る程の事態になっていますよね。
この記事は昨日の日経から抜粋しました
お隣の北朝鮮では発熱者が日を追うごとに増えている現場を見るとこれほどのロックダウンも間違いではないと思います。この様なパンデミックが世界初なので対処法の一つとして中国の取り組みなのでしょう。
ロシアのウクライナ侵攻時に原料価格が高騰したのですが工場閉鎖で部品注文出来ない→部品メーカーは注文が来ないから原料の発注ができない→原料メーカーは調達が出来ない→アルミ、銅、鉄スクラップの価格安になっているのでしょう。
ロックダウンは明ければ一気に経済や工場が稼働を始めるでしょうが今までの物不足から一気に回復していく為価格高騰していく可能性は大きいと思います。
今まで以上に価格が上がり暫くはインフレが加速すると想定します。
今まで15万ほどで買えていたiPhone13が20万を超え更にプレミアムがついて途方もない価格で転売される日が来るかもしれません。
今までの考え方ならば新型を安く買う事が出来たでしょうが全く逆になるので様々なものでも同じ事が起こっていくんじゃないかと思います。
それを回避するには今あるもので我慢するとか中古に目を向けてみるとかいう視点も増えていくんじゃないかと思います。
中古も値上がりしていてもiPhone10ならば15万切っていたりiPhone7ならばもっとお手軽な価格になっているはず
自転車もその様な動きが出てきております。中古自転車を扱われる自転車店さんから弊社に引き合いがきているのです。今までの自転車業界はメーカー、問屋さんが中古を扱う自転車店を軽蔑してきましたので自転車の中古市場というのはとても珍しい部類なのです。
私も今まで業界で営業をして中古車を蔑んでいたのですから間違いありません。自転車店さんに1台売っていただくなら自分の売上に繋げたいからです。中古車は売上に繋がらないですからね。
上海からの自転車や部品が入らなくなった今、考え方が変わっていくのは必然なのです。
弊協会では中古の解体などを通じて構造を体で理解していただき部品の交換などを実践で経験していただきます。新品ではないので失敗しても大丈夫。逆に失敗した時にどんな感触があるかとかどんなダメージになるかも体験出来るのです。
50年前、第二次石油ショックの時今と同じ様に物不足でトイレットペーパーを買い溜める人が沢山いました。その時自転車も日々価格が上がっていたと父から聞いています。それでも需要があり売れたのです。
その時、部品工場や自転車工場は全て日本国内で賄えていたので供給はあったのです。組み立てが追いつかないので小学生2年の私が家業の手伝いとして学校から帰ると毎日車輪を組んでいた反復練習が今は手に職として身についているのです。
今が手に職をつけるチャンスですね。あなたの家の周りに自転車店何軒ありますか?乗ってる人がこれだけ多く居て、これから更に需要が増えるのに直せるところがその軒数しかないのです。当然、手が回りません。
競合が少なくて、需要が多く、リスクが少なく、取得期間が短いビジネスプランです。
この変革時期に気がついた方はお問い合わせ欄より何なりとご質問ください。
今日も此処まで読んでいただいたご縁に感謝します。
ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏