こんにちは。代表理事の中根です
本日の新聞に海上コンテナ運賃の高騰についてのっていました。
スポット契約なので通常の契約運賃とは違うでしょうが少なからず影響が出てくると思われます。
新聞紙上では他にも脱プラスチックの内容が多くなりました。
これを自転車に当てはめて考えてみました。(私の勝手な妄想ですのでご容赦ください)
①今後脱プラスチックを進める上で自転車に使われているプラスチックも代替品になって来る可能性がある事。
ペダル、サドル、ベル、グリップ、リフレクター、カゴなどコスト削減のため昭和の時代に比べファッショナブルな造形もできることも相まってプラスチックベースの部品が増えました。これらを脱プラスチックした時、昔ながらの革サドルや革グリップ、金属ペダル、など高級車に使う部品などに戻っていく様な気がします。
当然コストは上がりますがその分、今迄に無かった革職人の仕事や革の代替品の産業が脚光を浴びるかもしれません。
この画像は弊協会店舗に飾って在る昭和34年の自転車のサドルですがまだまだ使える状態です。
60年も前自転車は超高級品でしたがそれ故にその時丁寧に造られた物だからこそ現代、そして未来でも使える代物なんでしょうね。
②冒頭の記事の様な海上運賃の高騰、コンテナ不足、生産国の人件費上昇などが製品のコストにのって来ます。
③SDGsやESGの様な環境を称える動きになり世界中の人権なども急速に是正されていきます。その管理費や人件費なども部品や製品の価格に反映されていきます。
ちょうど自転車業界は3月の需要期に向けて生産国メーカーに注文を入れる時期に来ております。今年がどうなるか判りませんがこの様な背景があるので定価が通常よりも上がる可能性もありますね。
元々、同じ規格で作られた部品ばかりですので自動車業界が推し進めているプラットフォームの共用は既に済んでいるのです。
自転車全般が値上がりしていくと思っております。
良い機会かもしれません。ユーザ様には大事に使っていただく事が業界の一員として願うところです。
奮発して買った高価な物ならば盗難などにも神経を使い日頃のメンテナンスや点検なども慎重になっていくと思いますからね。
自動車の様な感覚で維持していただく事で永く乗っていただけると思います。
今後使い捨ての時代が切り替わると思いますから考え方、常識も変わってくるでしょう。
弊協会が見据えているのは高級路線に移行する時、お値打ちに上質の中古を提供出来る市場を作っていく事で少しでも永く乗っていただけ喜んでいただけると信じております。
そしてそれらを整備できる人材を育てて社会に役立てる様にしていく事
上質な着物や時計が代々受け継がれる様に自転車も受け継いでいただけたら地球にも家族にも優しい時代が来るんでは無いでしょうか?
今日も此処まで読んでいただいたご縁に感謝します。
ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏