被災地から学び決意した事

こんにちは。代表理事の中根です。

今日は3.11。あの大地震と大津波から10年経過しました。

まだ名古屋でサラリーマンをしていました。出荷の打ち合わせを外でしていた時、目眩がしたと思っていたのですがそれが地震だと判るのに少し時間が掛かりました。

向かいの道路の電柱がユサユサと揺れてるのを見て地震だと判ったのです。

テレビから送られて来る映像がCGでは無くリアルだと知った時、言葉が出なかったです。

そして7年前、某コンビニエンスストアのお弁当配達自転車の全国配備の担当を命じられ全国を駆け回っていた時です。

忘れもしません。2014年7月17日、いつもの様にナビの指示通り陸前高田市を通り抜けていた時、山道の木々を切ってそこに無理矢理建てたプレハブのコンビニや住宅を通り抜けてパッと開けた時陸前高田市の元街が眼の前に開けました。

瓦礫はほぼ撤去されていたのですが道路はちゃんとアスファルトが残っているのに動くものは建設や解体の重機のみ。

人々が住んでいたはずなのに家の基礎が残っているだけでした。その基礎もアンカーボルトが引き千切られ人工的に解体されたのと違う異様な風景にただただ涙が止まりませんでした。

不謹慎だと思いその画像は撮ってこなかったのですがその恐怖に立ち向かう為山中を開墾して住われていらっしゃる方々の事を想うと色々と考える機会になりました。

いつもの様に過ごしていらした方々の生活、家族そして街を地震と津波が一気にそれらを消してしまった事。惰性で生きる事を辞めて自分らしく生きてみようと思ったのです。

その日、海岸沿いで車を停めた時、驚くべき場所だったのです。

目の下には小さな漁港が在る簡易パーキングだったのですが、地元の人の話では山側の土手の中腹まで津波が来たという事でした。

この画像です。

あの時、この土手の梯子を駆け上がった人だけが生き残ってパーキングに居た人は流されてしまったとの事。

再度生きる事、命の尊さを感じました。

今、私がこうしていられるのはこの時感じた想い。そして決断があったからです。

今日もここまで読んでいただけたご縁に感謝します。

震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏