昭和から学ぶ

買い物カゴ

こんにちは。代表理事の中根です。

私が小学3年まではお買い物っていうと中根家のお買い物カゴを持って出かけたのを思い出します。48年も前のことなので記憶を辿ってみると今のレジ籠よりも二回り小さい感じでビニールの様なもので編んだ形でした

画像は籐で編んでありますがこれが青や赤が混じって全体にグレーだったと思います。近所の八百屋、国道を渡ったところの魚屋、病院前の肉屋はこの籠を引っ提げていくわけです。

お使いに行かされた時、見たいテレビがあるのにって何度か籠を蹴っ飛ばしたりしましたが丈夫でしたね(笑)

お店で湿っている様なものは吊るしてある新聞紙を使って包んでくれました。

最も嫌だったのが魚屋さん。

国道を渡るのに横断歩道橋を渡らなければなりません。刺身の場合盛り付けてもらうお皿を籠に入れていくので蹴っ飛ばすことができずストレスが更に溜まった覚えがあります。

豆腐、お花は運搬車でリヤカーを引っ張ったおじさんが行商しているのを買いに走った覚えがあります。

豆腐の場合はチヤホーンの様な物を鳴らしながら『Bb〜C〜。Bb〜C〜。』って走ってくるので鍋を持って待ってると間に合うんです。お花屋さんは『オ〜ハナ〜』って地声なんですがオはD。ハナ〜ハナ1オクターブ上げてDというテノール歌手さながらの通る声でうりあるいておられました。

小学校3年生になった時。近所にスーパーマーケットが出来、全品1割引で魚、野菜、肉、豆腐、お花までも一箇所で買うことができ手ぶらで行って軽いレジ袋に入れて持って帰る事にシフトした為中根家のお買い物スタイルは一気に変わりました。

昨日のブログにも書いていたのですが世の中がガラッと変わる今、買い物カゴの時代からヒントが得られる様な気がするのです。

環境問題からレジ袋をエコバッグにシフトが始まりました。昔は出前というのが多かったのですが早くて安い外食になっていましたが今はコロナ対策でUber eats。

お花や豆腐の掛け声はスマホのバナーなどに変わりクリックする事で玄関先に届いたり近くになるとアラームがなったりするでしょう。

3密を避ける工夫が意外にも昭和の古き佳き時代からのヒントがあるということも久々にアルバムをめくってみるいい機会かもしれません。

リヤカーに関しては数年前からいろんな会社がトライを始めています。道路交通法で規制対象になってないので今後大きな飛躍を示す部分だと思います。

それに相まって電動アシスト自転車の規制解除が進めば軽自動車業界を脅かす代物になります。

私も前二輪の三輪自転車の特許品のお手伝いさせていただいていますが他の業者さんも三輪自転車の開発に取り組まれてるところが沢山あります。

現在、日本では1:2というアシスト比なのです。わかりやすくいうと人間の踏み込む力1に対してモーターが最大2を出すことができるわけですが、これが1:3、1:4になった時そのユニットが三輪自転車に搭載された時車業界のシフトも起こります。

現在ヤマハのパスカーゴという宅配専用の大きな自転車は1:3の特例が認められているみたいです。あの大きな車体がビュ〜〜ンって加速する事は素晴らしいです。

前職で電動アシスト自転車も扱っていたので一度プログラムを1:4にしてもらって乗ったことがあります。

頭を後ろに持っていかれる様な加速Gは自転車とは思えない物でありました。

あれを許容した場合、制動装置とか車体の補強などが必要ですがいろんなギミックを組み合わせれば日常での使用になんら不便を感じさせない乗り物になるはずです。

それだけの拡張性を秘めた乗り物なのですが、販売網は構築されつつあるのですがメンテナンスのインフラが整っていません。

家電でも同じく、販売店はメーカーのサービスへ誘うのですがそのメーカーサービスが自転車業界は技術者不足。

 そこに新たなじゅよ、雇用が生まれます。

自転車技師やノーパンクの技術習得は二種電気工事士や普通自動車のマニュアル免許位の難易度です。

しかしながらやる気さえあれば片手間でできるレベルの資格だという事は認識ください。

今の仕事を辞めたり学校を休んでまでしなくても半年程集中すれば良いのです。

未来への備えをしていただいたら登録してオンラインサロンに登録(将来的に開設予定)いただきそこで情報交換や問題解決をやっていけたら住んでいる場所の縛りなく強いチームが出来上がるはずなんです。

チームができれば大きな案件を受けて全体で回すことができます。その為の協会なんです。

これからの時代何が重宝されるかわかりません。技術、資格の他にもいろんなことが必要になるはずです。

子供が蹴っ飛ばしても壊れないお買い物カゴかもしれませんし遠くから聞こえる呼び声かもしれません。何気に楽しんでいるカラオケがもしかしたら活きるかもしれませんね。

存分にお楽しみくださいませ。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏