下げられるか?中国調達

こんにちは。やっとカメです

代表理事の中根です。

12/2の新聞に中国調達の記事が載っておりました。

ダイキンさんが取り組まれているゼロチャイナですね。

自転車業界では街乗り自転車のほとんどの部品が中国生産です。

昭和から平成になる辺りから人件費が安く経済成長を始めた中国へ工作機械を移し技術者を常駐させて安く大量に自転車を生産することで使い捨てされる様な価格で自転車の生産が可能になってしまいました。

日本で生産しようと思っても工作機械が無い為それを作って着手していくとコストが上がります。

市場の感覚では1万円くらいで売っているものという感覚はまだ拭い切れておらず、自転車メーカー、部品メーカーも設備投資ができないジレンマに居られるはずです。

昨今の世界情勢から気になるのが台湾有事、中国ゼロコロナ、米中摩擦、円安、資源高騰などに加えウクライナ危機による燃料代高騰、地球温暖化抑制の為の脱炭素化など安心できる材料は少なくなっております。

台湾有事や貿易に関して中国の判断一つで自転車、部品の入手が止まってしまうことは安易に予測されます。

今年(2022年春)の上海ロックダウンにおいては様々な業種業態が品物や部品が入荷せず需要を満たせず困った事は記憶に新しいと思います。アメリカや台湾の関係でそれが無期限で訪れるかもしれない状況下にあるということです。

今日の新聞一面ではサプライチェーン(部品供給網)を中国からの調達を5割が下げて日本、タイ、ベトナムに移行していく企業があるという事です。

この円安で日本での受注が増えるというのはありがたい事。

経済活性化に繋がるんじゃ無いかと思います。

中国からの物資が入らなくなる事を考慮すると売るもの買うもの全てが一旦枯渇するでしょう。

石油、天然ガスも高騰し、ガソリン300円/Lなんていう日が来るかもしれません。

その時、人々の移動手段は車から他の手段に移ると思うのです。電動キックボードとか自転車。日本ではまだ電動スクーターの普及してませんが需要に応じて一気に流れ込んでくるはずです。手っ取り早くお手持ちの自転車を直して乗ろうとされる方が多くなるはずなのです。

大体の部品はリビルト品を使っていくこともできますが消耗品のタイヤなどは現在リビルト技術が存在しませんので新品を活用になるのですがタイヤも殆どが中国製。

これが輸入規制で止まってしまうと移動の手段のリペアができなくなってしまいます。

弊協会で扱っているノーパンク素材『タンナス』に於いては韓国製。

今回の台湾に備え日米韓で方向性を同じくしていることから韓国メーカーの原料調達さえ出来れば供給が可能になります。

ノーパンクに対して否定的なショップ様も多く居られますが20年前は私も反対派の代表みたいな位置に居ました。あれこれ携わっていくうちにノーパンクの可能性や社会性、魅せられているのです。

この施工技術を取得した工具を持った技術者のネットワークを構築する事で多くの案件をこなして仕事や点検のシェアリングを考えております。

当初はその技術伝達講師としても必要になってきます。

限りなく0に近いところから大きな需要を満たしていく為。多くの方のご協力が必要で携わっていただいた方々には有り余る需要をこなすために忙しく稼いでいただける環境をイメージしております。

これからは雇用というよりもやる気に満ちた個人事業主様、法人様でネットワークを組んでいく構想です。

コロナや円安で働く環境の変わった方々に提案します。新たな事業。ローリスクの事業。環境に優しい事業。大手の新規参入が起きていない未開拓の分野が自転車のメンテナンスです。一度検討されたらいかがでしょうか?

お問い合わせ欄よりご意見、質問をお願いします。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏