タンナス装着編
やっと亀です。
代表理事の中根です。
今回、年度末の駆け込み需要でノーパンクママチャリ12台の発注をいただきました。
ノーパンクアドバイザーとして光栄です。
今回は26型婦人車の施工です。アルミリムなのでタンナス又はT-core。
前職で車両を手配し、T-coreの在庫を尋ねると欠品中との事。
必然的にタンナスに決定しました。
なんとタンナスの代理店も丁度欠品中なのだけど3/25頃入荷予定という事で弊社の在庫で作業を進め残りの10本の入荷を待ちました。
入荷日、Nさんが講習にお見えになる日でしたので滅多に体験することのないタンナスの反復練習にチャレンジしていただきました。
タンナスフロー
①リムにピンを空撃ちしてサイズを確認する

②タンナスにピンを差し込む

③タンナスをリムに仮ハメする
④ピンを専用工具を使って打ち込む
⑤バルブ穴を隠す
①既に24.5mmは判っていたのですが、ピン打ちの練習も兼ねて何度か練習して嵌った時の感触を体感していただきました。実際作業はタンナスに隠れてピン端しか目視できないので、その端の何処をどんな感じで押せば善いのかはこの練習がとても有効なのです。
②今回は26×1 3/8 w/oですのでタンナス1本に38本のピンを向きを確認しながら挿入していきます。ピンの先端が痛いので5mm程差し込んで机や床などで押し込みます。

③タンナス装着での唯一力仕事の場面。膝を使って押さえ込みながらレバーでリムの溝にはめていきます。

1本目をお見せしただけなのになんとNさんはそんなに苦労せずパツパツと嵌めていかれます。

何故?って訊いたところバイクのチューブレスタイヤをはめる要領でやればはめ易いとの事でした。
先日、自転車店の店員さんにレクチャーした時、仮ハメに30分かかっていたのにいきなりの15分にビックリでした。

④Nさんの場合、①の空撃ちを何本かするうちにコツを掴んだ様です。(凄い!)

私もそうでしたが、先日の自転車店の店員さんは最初ピンを撃ち込むイメージは出来ているのに工具が引っ掛かってピンが抜けて来るというか出て来てしまうんですよ。『最初はみんなこれを経験するんですよ』っていうのがフォローの決まり文句なのですがそれを言えなかったというか言わせてもらえなかったって感じでした。表裏を見てピンの色が見えない事で作業終了。

⑤カッティングシートを切ってバルブ穴に貼って完成‼️
10本のタンナス加工を2日間で5本ずつ入れていただいたのですが初日は2時間弱(それでも早い)。
2日目はなんと90分で5本を施工してしまいました。
タンナスの輸入代理店にその旨を話したところ大変ビックリしていました。
何事も興味を持って取り組む人はいろんな事を応用で進めていけてしまうんだなぁという事を実感させていただきました。
その車輪をつけた車両は無事納品することができ、また一つ経験値をあげることができました。
今日もここまで読んでいただけたご縁に感謝します。
ありがとうございます
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏