女性整備士育成レポート③

こんにちは。代表理事の中根です。

今回はAさんの3回目受講レポート。

今回はブリヂストンサイクルのスタッカードフレーム27。5段変速の車両。

この個体は全体に劣化が酷くチェーン、ギヤの摩耗もあり解体したり摩耗などの解説をするにはもってこいの教材です。

自転車店では邪魔なゴミなのですが弊協会では教材として活躍する頼もしい車両です。

新車の整備では得られない情報や症状が満載です。

①2台目とは思えない程の軽快な手つきで前車輪、ハンドルを外しこちらがビックリ‼️

どうやら前回のバラしの後イメージトレーニングをされていたのでしょうね。

②この車両はシマノのインター5なので後ろ車両を外す前にシフトワイヤーを外すのですが前回バラしたインター3とは機構が違いますので取り外し方をゆっくりお見せしてボルトの脱着をなん度も確認していただきました。

上級機種にしか採用されないのであまり馴染みの無い部品(機構)なのですがいざとなった時に動画や写真を観ても解らないので体感しておいてもらえれば忘れてしまっても動画を観た時に思い出せるのです。

シフトワイヤーの脱着に納得していただき、後車輪を外せました。

③その時のAさんに新たな好奇心が芽生えました。

チェーン引きの形と構造が気になる様です。

元々、講習車両はチェーンが伸びきっているものだったのでチェーンを緩めなくても車輪をはずすことが出来たのです。

何のためにあるのか?

に応える為もう一度後車両をセットしてチェーン引きを締めることでチェーンが張っていく様を体感して反復練習していただきました。

この車両はチェーンが出ているピストルケースなので調整がし易かったけど、ママチャリの様な全ケースだと走ってる時にチェーンがケースに当たってパチャパチャ音がしたりチェーンが外れたりするという話をしているところでご近所さんが当該車両に乗って来られました。走ってるとうるさいとの症状で正にタイムリー❣️

チェーン引きを締めながらパチャパチャいう音が無くなっていくのを隣で確認いただき後車輪脱着で多くの情報を吸収いただきました。

④私の不手際でペンチ型のチェーンカッターを何処かに仕舞い込んで直ぐに出なかったのでHGチェーンカッターでチェーンを切って繋げる練習もしていただきました。

本来、このサイズのチェーンはペンチタイプで切断、接続する方が楽なのです。

(Aさんが帰宅された後、ペンチタイプが見つかりました)

チェーンのピンを確認で切ったり繋いだりして慣れていく途中。大きな声でアッ‼️‼️って出されるもんだから工具で怪我したのかとビックリしたら通常車輪が入っていてチェーンを繋ぐ時やり辛いのでは❓との質問。

頭の中では車両を装着してのチェーンの脱着などをイメージしたのでしょうね。

こういう好奇心や観察力などが豊富な人は教えがいがありますし覚えも早いんです。

ギヤにチェーンを掛けずにジョイントしてからチェーンを後ろのギヤに掛けてフロントギヤの下側の引っ掛けたあとクランクを逆回転させる事をレクチャーしたところ恐る恐るクランクを逆回転させて歓喜の声が上がりました。

自転車のチェーンは大まかには2種類。

①シングルギヤの1/2×1/8(通称1/8)これはいわゆるママチャリ用

②一般の多段式ギヤ用。

最新のロードバイクなどはコンポーネントに合ったチェーンを指すので上記の様な呼び方はせず製品記号などで呼称します。

①と②の違いはチェーンの厚みと横のしなりです。

②はチェーンが左右に動く為横方向のしなりが必要になります。最近では11速がありますのでギヤの歯を薄くして限られたスペースに11速が入っている為、強くて薄くてしなやかなチェーン。当然、グレードによって値段も様々です。

話がそれましたがチェーンを繋ぐ時や引っ掛ける時の手順はママチャリもロードバイクも同じなのです。

こうやって応用を高めていくと技術習得に夢が広がりますよね。

応援してくださっているお父さんのプレゼントでツールセットを大事にもってこられましたのでこれを最大限に活用出来る様にレクチャーしていきます。

また一つスキルアップされたAさん。

満足度満点で帰っていかれました。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

女性整備士誕生レポート②

こんにちは。

代表理事の中根です。

先日お越しになったAさん。翌週もお越しになりました。

普段は事務系のお仕事をされていらっしゃるとの事なので自転車に整備は全く関係ないお仕事。

今回は前回バラしていただいた自転車の続きを行なっていただきました。

①チェーンジョイント外し

ホワイトボードに下手な図ですがジョイントの形と外し方を理解いただきペンチで外れた時の音と感触をなん度も確認いただきました。割りピンがリンクピンに挟まる時のイメージと感触を体感して貰えればAさんの使いやすい工具でそのイメージに沿って手を動かすだけです。

②B/Bバラし

ベアリングが入って回転するところはWナットが使ってあるというおさらいをしたあと

B/Bのバラしに着手。

右ワンは工場で組み立て時にネジロックを沢山塗布した様で何をやっても緩まない為左ワンのみのバラし。

ロックリングと左ワンのWナットを確認してもらいながら初めてのバラし作業。シャフトを引き抜くとベアリングがボロボロと落ちてくる事に狂喜乱舞状態。(笑)

③フロントフォーク外し

ヘッドのナットを外し、ロックリンフと球押しがWナットになってる事を確認してもらいながら初めてのヘッド内ご開帳。リテーナーのおかげでボロボロ落ちない事に思わず『おおおお〜』という感嘆詞がこぼれました。

④車輪バラし

前回ニップルを緩めて車輪をバラしたので今回もバラしてみていただきました。

スポークの張りがしっかりしているのでニップルも女性の指の力ではなかなか回ってくれません。

しばらくすると『ギーギー』という軽快な音がしてスポークがどんどん緩んでいる様です。

手元を見たところニップル回しをドライバーで引っ掛けてテコの応用で硬く締まったニップルをスピーディーに緩める工夫。

私がそんな発想がなかったから思いもしなかったですが今後、指の力が小さい方にはこの手法が良いなって事をAさんから学ばせていただきました。

元々、廃棄する自転車をバラす事で失敗しても気にならない安心感を持って学習いただきました。

仮に上手くいかなかったりネジを破損させてしまってもその時の感触とか力の入れ具合でどんな挙動になるのかも体感していただけました。

技術を学んでいただくのですから上手く行くことよりも上手くいかないことをたくさん体感してネジが破断する時の感触や前兆を身につけたりしていただくことで得られる情報量は計り知れません。

自転車は部品点数が少ない上に部品のJIS規格が定まっているので部品メーカーが違っても応用で取り付けたりできることが多いんです。

そうすると部品の在庫なども少なくて済みますよね。

弊協会の技術講習は現在カリキュラムを持っておりません。

押し付けで覚えさせるのではなく興味を持って取り組んで感じていただく。

興味を持った事を優先して学習すれば部品の名前や工具の名前は後で自然と覚えるように成るのです。

今までいろんな方にお教えした中で2回目にB/Bなどバラすとは思いませんでした。

私としても新鮮な気持ちで取り組めました。

今後のAさんの伸び代の多さがとても楽しみです。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事中根和宏

女性自転車整備士成長レポート①

先日、ある女性が自転車の点検にお越しになりました。

その女性のお名前はAさん。

Aさんは自転車の点検中とても熱心に覗き込んで質問を沢山されました。偏見をするわけでは無いですが女性にここまで構造の質問いただきそれを解説してると深く頷きながら腑に落とされるという初体験をしました。

色々話をさせていただいている中でDIYが好きで工具を持ったりすることも好きだとの事。

弊協会の名称や活動の質問もいただき技術者を育てる活動の話をさせていただいたところ目をキラキラして是非習ってみたいと要望されました。

服や指先などが汚れるという女性が最も断る理由をこちらから提示しましたが彼女の好奇心を静めるには至らず週末に体験していただく事になりました。

弊協会のプログラムはボロボロの自転車をひたすらバラす事から工具に慣れどの部分にどの工具を充てがうかという身体で覚えていただきます。

一般通常の技術講習では各部の名称や工具の名称、特徴、注意点をテキストなのでしょうが今まで色々コーチングさせていただいた方々で頭で覚えようとする方は工具を持とうとしない方が殆どでしたので少々時間はかかりますがテキストは後回しというのが私のメソッドですね。

週末にお越しになるということでおあつらえ向きの解体車両をお引き取りしたところでしたのでコレにチャレンジしていただきました。

①先ずは前車輪を外してみたいという希望でラチエットを手にしていただき前車輪の取外し。

タイヤも外してみたいという要望で10mmスパナとタイヤレバーをお渡ししてバルブのロックナットを外してタイヤに着手。

初体験に戸惑いながらも怪我のないよう見守って最小限のアドバイスと『頑張れ』という言葉だけでタイヤの取り外しを完了。

②なんとAさんの好奇心はスポークに向けられ、バラしてみたいという要望。

ニップル回しをお渡ししてひたすらニップルを緩めていただきました。

講習車両のスポーク、ニップルが極度に錆びついていたので相当苦労されましたが錆びついて折れる時の感触、折れた時の音なども同時に体感いただけました。緩みにくいニップルもキンキンという音が低くなれば緩み出すという発見もたった36本のバラシの中で習得いただけました。

③ニップルを外したハブから交互に差し込んだスポークを抜き取り車輪のバラしを終えられました。

Aさんの好奇心はハブ心棒に着目されました。Wナットという構造なので改めて説明解説しましょうという事でお昼の休憩で帰っていかれました。

④なんとお昼ご飯を食べて再度来社いただきビックリ‼️

今度は後車輪を外したいという要望で3段変速の車輪にトライ。

10mmスパナと10mm BOXでブレーキの取り付けとだるまネジを外しラチエットでハブナットを外して最大の難関チェーンで苦労されるはずなのですが今まで自転車屋さんでチェーン引きを調整するところを見てたことがあったという事でスパナをチェーンに当てがい緩め始めました。

本当に初体験なの⁉️ってこちらがビックリするくらいでした。

⑤フロントギヤからチェーンを外す事に少し苦労されてましたが無事車輪を外し1時間後にはリム、ハブ、スポークがバラバラに出来ました。

⑥リアフェンダーの取り外しも無事終了して、フロントキャリパーとフェンダーを外してその日の作業は一旦終了。

少し時間があったのでフロントキャリパーのWナットの構造を実際に緩めたり締めたりして確認までいただき内容の濃い1日目を終えられました。

興味があるということはこういう探究心につながるのですね。

今後のAさんの吸収力に期待します。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

車輪組み(動画あり)

大変ご無沙汰しております。

代表理事の中根です。

5月の半ばを過ぎました。

毎年6月になると自転車技士の試験申し込みが始まります。

試験は90分で後ろ車輪の組み立てバランス取りの後タイヤを嵌めて全体の整備という形。

減点方式の採点になっております。

いつも駆け込みで依頼を受けるのですが皆さん車輪組み立てでお困りです。

車輪組み立てバランス取りを30分以内で仕上げれば60分で残りの整備をすれば良いのでタイムマネジメントがしやすいのですが弊協会に駆け込みで来られる方々は車輪が組めなかったり60分以上かかってしまったりして最後まで仕上げられず失格になってしまわれる方々が殆どです。

今回、MTBの前車輪をバラす機会があったので組み立てを早回しで動画に収めてみました。

①スポーク通し

②ニップル仮付け

③ニップルの仮締め

④縦振れ取り

⑤横振れ取り

車輪組みで1番重要なところは③なのです。スポークが弛んでいるところでどんなに横や縦の振れを弄ってもリムが真っ直ぐに回ってくれません。そして均等に仮締めする事でその後の④や⑤の作業時間を大幅に縮めることが出来ます。

試験車両は練習もそれでやるので予め③の仮締回転数を私が車両ごとにお伝えします。

後ろ車輪だと右(スプロケット側)と左で長さが違いますから①の通す時も簡単なコツがあります。

今回は修理でスポーク交換でしたのでぶっつけ本番ですから③の仮締めで10回転だったのですがニップルを3-3-2-2回転と車輪をなん度も回したので時間が掛かってしまいましたがハブにスポークを通し始めてから組み上がって振れ取り台から外すまで30分で出来ました。

私ごとになりますが34年前、自転車組立技士として試験を受けた時は反復練習したので組み立てを始めて完了する迄に38分で出来ました。弊協会ではこの時のノウハウを懇切丁寧にお伝えしていきます。

40分を切って組めるかどうかは個人差ですが今までお教えさせていただいた方々は車輪組みとタイヤをはめるまでに40分、車両の組み立て調整をして完了するまでに70〜80分ほどでゆとりを持って終了されてます。

制限時間内に終えて点検する余裕がある事で合格する確率を上げていただいております。

技術は本やテキストを読んでも身につきません。数をこなして体で覚えていく必要があります。

一度身につけた技術は『芸は身を助ける』ごとく、少々のブランクがあっても体が覚えているものなのです。

物価高の世の中、自転車の需要が増えているこのご時世。自転車店の跡継ぎが居らず修理出来る人、場所の需要はどんどん増えてきています。

新たなスキルとしてこれからの時代に喜んでいただける技術を身につける事でサラリーマンであっても社内ベンチャー、新規事業部としての企画もお手伝いできますし副業(複業)、独立、事業継承のお手伝いもできます。

自転車店ビジネスはかなり小資本省スペースでスタート出来ます。

最小限のリペアパーツ、工具と技術で良いのです。飲食店と違って仕入れた物のロスは殆どなく視覚などの法的規制は今のところ緩い業界なのです。

将来のために何かとお探しなのでしたらご相談ください。

今年の自転車技士試験を受験される方々。実技試験を突破されたい方はお早めに受講枠を予約くださいませ。早めに準備して余裕で試験に挑む事をお勧めします。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

シマノ純利益33%

こんにちは。

大変ごぶさてしておりました。代表理事の中根です。

本日の新聞にシマノさんの記事が載っておりました。

コロナから自転車業界が一転しました。

世界中がソーシャルディスタンスを推奨しオランダなどでは国からの補助が出るという事で生産国に一気にオーダーが上がりシマノさんのキャパシティを越えてしまった為、スポーツバイクの生産が追いつかず業界での問題になっていました。

それが段々と落ち着いてきたという事なのだと思います。

コロナによって世界でのユーザー層が拡がった事でその方々の買い替え需要などが今後コンスタンスになっていくのでは無いかと推測しております。

ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格、鉄やアルミなどの原料価格、輸送コスト、為替レートなどの変動で『自転車は1万円で買える』という常識を覆す事になりました。

自転車というのは数年に一度買うかどうかの耐久品なので弊協会の店舗事業部にお越しになる方でもそういった驚きをされる方々は少なくありません。

新聞の折り込み広告でも以前の1万円クラスは18,000時円台の価格です。

本日の別の記事ではスクラップ鉄の価格上昇という記事も目に入りました。

鉄の需要が上がって価格が上昇してるということはこれらが精製されて新たな鋼材などになった時には価格が添加されてくるという事。

そのうちに1万円台で売られていた事が伝説になる時代が来る可能性は高いと思います。

時間はかかるでしょうが使い捨てされていた自転車が直して乗る物という認識に移り変わっていく様になるでしょう。

コロナ禍からの自転車ラッシュですが、今後の時代背景で電気代の高騰、ガソリン代の高騰、食料品の値上げなど家計を揺るがす要因が多く見られます。そうなればガソリン代を節約するというのは真っ先に取り組まれるであろう案件。

現在お持ちの自転車を直したり新たに買ったりするもしばらくすると修理、点検は必要になってきます。

その時、自転車のメンテナンスが出来る技術者が少なくて需要が増えると思います。昭和の時代迄はそうした技術を習得出来る機会や場所は『小僧』という風習で大きなお店に住込みで見習いに行って習得してくる事で横の繋がりや情報網、取引先などを開拓する事ができました。

今の時代ではそれに加えてインターネットやSNSなどで情報を得る事ができる様になりリモートなども視野に入れた工夫もできそうな時代になってきました。

弊協会ではまずは対面で技術習得をしていただき技術者同士の横の繋がりをオンラインサロンにて共通して更なるブラッシュアップや情報共有、仕事の共有などを展開していきます。

販売して終わりではなく販売してから始まるお客様との関わりが大事だと思っております。

自転車の場合、部品点数が少ないので技術習得はとても早く行えます。

部品点数が少ないということは工具の種類も少なくて済むという事。

他の乗り物と比較するとローリスクな資格でありながらより多くの需要を抱えていける産業に変化していくでしょう。

今現在では資格がなくても開業が出来る仕事でもあります。

まだまだ未開の業界だからこそ色々と取り組んでいける伸び代を多く抱えております。

一緒に新たな時代を構築していきましょう。

お問い合わせ欄より何なりとお願いいたします。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

エネルギー危機で再評価

こんにちは。

代表理事の中根です。

12/30の新聞記事よりフランスでの『集団的節制』がもっと大きな自転車ブームをもたらすかもしれないというもの。

現在人口の3%の自転車利用者を24年までに9%にする為、自動車から自転車に乗り換える人に4000ユーロ(56万円)の補助金支給してガソリン消費を減していく

2021年のフランス人口が約6750万人。増加する6%で405万人の需要一台あたりの単価が65万円となれば大容量バッテリーのE-BIKEが飛ぶように売れる計算。

日本の年間販売台数が162万台(2,020年)。その中で廉価車が多く含まれている事を思うと欧州の需要に応えることは自転車メーカーにしてみたら大きなビジネスチャンス。

コロナ禍が始まっ た時、世界中からオーダーが入り中国の工場がオーバーフローしてしまいその注文にシマノが追いつかずパーツ不足で生産出来ず通常の倍近い納期だったものが更に今後も続く可能性があるという事。

日本での自転車販売の平均単価よりもはるかに高い価格で日本の販売数の倍以上の台数が出ればそちらが優先になってしまうことは十分考えられることだと思います。

昨年、国内のメーカーが大幅な値上げをしましたが更に値上げと品不足に悩まされることになるかもしれません。

この流れはエネルギー危機から始まっている訳でフランスだけの問題ではありません。

日本においてもガソリンの高騰や電気代、輸送費の高騰など影響が出てくるでしょうし二酸化炭素排出を考えれば移動手段の自転車シフトは容易に想像がつきます。

正月の初売りで弊社の新聞に折り込まれて来たチラシには特価車が1万円台後半。

このまま部品の値上げや有事による海上輸送コストが上がったりすると1万円台の自転車は姿を消すかもしれませんね。

今までタイヤ交換をする事と買い換える事で天秤にかけられて廃棄されていた自転車が直して乗る様になっていくと思います。

直しながら永く乗る事で結果的に安い乗り物になるのです。

現在その直す店、人が圧倒的に足りません。

個人で技術を取得して副業としていくのもアリですし会社の事業部として社員、会社で使う車両の保守管理として行う事で福利厚生と通勤における脱炭素化を図る事ができ法人としてのメリットが出てきます。

新たなリスキングとして学んでみませんか?

HPのお問合せ欄より何なりとご質問お待ちしております。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

遠方からノーパンク依頼

こんにちは。お久しぶりです

代表理事の中根です。

先日、タンナスのはめ替えのお問合せいただきました。

小牧市のTさん。小牧と言っても北部なので犬山に近いところから1時間かけてお越しいただきました。

元々タンナスが装着されていたクロスバイクを通勤で5年ほど乗っておられたのですがタイヤパターンがなくなって来たから新品にしたいとの事。

近所の自転車店で問い合わせたところ片っ端から断られてタイヤ・チューブにしなきゃjいけないのかなぁと感じておられたのですがパンクによる遅刻などを懸念してノーパンクのメリットを実感されておりノーパンク以外の選択肢が無かったとの事。

購入時の保証書などからメーカー名を探してHPで調べてタンナスのHPから弊社へアクセスとなった様です。

700x 28cのリムに35cのタンナスを引っ張って入れるのはとてもよい運動になりました。(笑)

前後車輪を外してタンナスの取り外し車輪の振れを確認してから新規メディア装着。

2本目の時動画を思いつき早送りで撮影してみました。

総作業時間45分と長丁場になりましたが無事終了。

来年度Tさんの通勤を安心して支える乗り物に仕上がりました。

自転車店が減っていく中で物価上昇などで自転車の需要、ノーパンクの需要がどんどん増えていく時代になると思います。

働き方の多様化で早朝や深夜の移動時のパンクのリスクを味わった方はノーパンクを考えられるはず。

多くの自転車店がノーパンクの施工を嫌がられる今、エリア拡大と他社との差別化に重要なリソースだと感じております。

来年は法人需要にも目を向けて案内、営業をしていきます。

素晴らしい体験をさせていただけました。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

佳いお年をお迎えくださいませ。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

下げられるか?中国調達

こんにちは。やっとカメです

代表理事の中根です。

12/2の新聞に中国調達の記事が載っておりました。

ダイキンさんが取り組まれているゼロチャイナですね。

自転車業界では街乗り自転車のほとんどの部品が中国生産です。

昭和から平成になる辺りから人件費が安く経済成長を始めた中国へ工作機械を移し技術者を常駐させて安く大量に自転車を生産することで使い捨てされる様な価格で自転車の生産が可能になってしまいました。

日本で生産しようと思っても工作機械が無い為それを作って着手していくとコストが上がります。

市場の感覚では1万円くらいで売っているものという感覚はまだ拭い切れておらず、自転車メーカー、部品メーカーも設備投資ができないジレンマに居られるはずです。

昨今の世界情勢から気になるのが台湾有事、中国ゼロコロナ、米中摩擦、円安、資源高騰などに加えウクライナ危機による燃料代高騰、地球温暖化抑制の為の脱炭素化など安心できる材料は少なくなっております。

台湾有事や貿易に関して中国の判断一つで自転車、部品の入手が止まってしまうことは安易に予測されます。

今年(2022年春)の上海ロックダウンにおいては様々な業種業態が品物や部品が入荷せず需要を満たせず困った事は記憶に新しいと思います。アメリカや台湾の関係でそれが無期限で訪れるかもしれない状況下にあるということです。

今日の新聞一面ではサプライチェーン(部品供給網)を中国からの調達を5割が下げて日本、タイ、ベトナムに移行していく企業があるという事です。

この円安で日本での受注が増えるというのはありがたい事。

経済活性化に繋がるんじゃ無いかと思います。

中国からの物資が入らなくなる事を考慮すると売るもの買うもの全てが一旦枯渇するでしょう。

石油、天然ガスも高騰し、ガソリン300円/Lなんていう日が来るかもしれません。

その時、人々の移動手段は車から他の手段に移ると思うのです。電動キックボードとか自転車。日本ではまだ電動スクーターの普及してませんが需要に応じて一気に流れ込んでくるはずです。手っ取り早くお手持ちの自転車を直して乗ろうとされる方が多くなるはずなのです。

大体の部品はリビルト品を使っていくこともできますが消耗品のタイヤなどは現在リビルト技術が存在しませんので新品を活用になるのですがタイヤも殆どが中国製。

これが輸入規制で止まってしまうと移動の手段のリペアができなくなってしまいます。

弊協会で扱っているノーパンク素材『タンナス』に於いては韓国製。

今回の台湾に備え日米韓で方向性を同じくしていることから韓国メーカーの原料調達さえ出来れば供給が可能になります。

ノーパンクに対して否定的なショップ様も多く居られますが20年前は私も反対派の代表みたいな位置に居ました。あれこれ携わっていくうちにノーパンクの可能性や社会性、魅せられているのです。

この施工技術を取得した工具を持った技術者のネットワークを構築する事で多くの案件をこなして仕事や点検のシェアリングを考えております。

当初はその技術伝達講師としても必要になってきます。

限りなく0に近いところから大きな需要を満たしていく為。多くの方のご協力が必要で携わっていただいた方々には有り余る需要をこなすために忙しく稼いでいただける環境をイメージしております。

これからは雇用というよりもやる気に満ちた個人事業主様、法人様でネットワークを組んでいく構想です。

コロナや円安で働く環境の変わった方々に提案します。新たな事業。ローリスクの事業。環境に優しい事業。大手の新規参入が起きていない未開拓の分野が自転車のメンテナンスです。一度検討されたらいかがでしょうか?

お問い合わせ欄よりご意見、質問をお願いします。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

法人からのノーパンク施工依頼

こんにちは。代表理事の中根です。

先日、ある法人様よりノーパンクの施工依頼がありました。

半年前、営業回りをするツールとしてノーパンク自転車をお探しのお客様でした。

中区の名古屋市内の会社ですが駐車場や一方通行などで時間を取られないようにとの事での選択だそうです。

その時は条件が一つあって営業で乗られる方がとても体格が良いのでそれに耐えられる車両との事でした。

私の経験として今まで某宅配メーカーのリヤカー付き車両とかを担当させていただいておりましたので自信があります。

『どのような要望でも対応させていただけますので詳しいお話させてください』と電話でお応えしたところ電車でお越しいただけました。

弊社のストックにフレームパイプの太い27型3段変速でリア車輪のスポークが#12を採用した車両にノーパンクを装着した車両の提案しました。その車両のターゲットとしては高校の運動部で体格の良い子が長距離を通うのに適した車両です。

諸経費など全て込みで42,900円だったんですが別に於いてあった電動アシスト自転車に目が留まり快適さを求めて電動アシスト自転車で話がまとまりました。

但しその車両はチューブ式なのでパンクすることは承知でお買い求されました。

こういった経緯で営業先から帰り道で大きな釘が刺さりパンクされそのパンクしたタイヤをノーパンクにして欲しいという依頼でした。

その時もあちこちのお店にノーパンク施工依頼をして片っ端から断られ最後に弊社に依頼をいただけた訳です。

午後からの営業でも使いたいとの事で緊急出動しました。

タイヤ、T-core、工具を持ってお伺いし、お昼休憩をされていらっしゃる30分程でリヤタイヤの交換と全体の安全点検をして完了しました。

画像で後ろタイヤの空気を入れるバルブがなく、白いプラグが出てるのがお分かりでしょうか?

いつか前タイヤがパンクされた時、もう一度スクランブル出動があるでしょうがこのトラブル回避劇を営業されてる立場なら日常会話で出ると思うのです。自転車なのでその乗り心地をその場で試乗して検討される法人様も今後増えていくでしょう。

この脱炭素化のインフレ時代自動車、ガソリンなどが上がっていく時代にランニングコスト削減の為に自転車にシフトする企業がどんどん増えていくでしょう。

1番困るパンクが無ければ総務部として管理が簡単ですしパンクによる臨時出金の処理をせずに済む経理部にも優しい乗り物となるはずです。

こうした提案を積み重ねて安心して業務遂行できる手段としてお手伝いできる企業として在り続けていきます。

自転車の整備技術とノーパンク施工スキルが有れば差別化した集客が可能になるという事を実感しました。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏

遠方からノーパンク依頼

こんにちは。

代表理事の中根です

先日、50km以上離れたセントレア空港近く(常滑市)からTさんが電話で問い合わせいただきノーパンクノ持ち込みいただきました。

車両は20ミニベロピストでした。

定年されてあちこちを車で旅する時に積んで行って乗るバイクなので極力パンクなどのトラブルは避けたいとの事でノーパンクを思いつきネットで自転車店を検索するも片っ端から断られてタンナスに行きつきHPで検索して弊協会に辿り着かれたという事です。

どのお店も最初から拒否だったのに弊協会だけはどうやったら出来るか実車を見せてくださいという事で対応が違ったとお褒めいただき2時間近く車を走らせて持ち込みいただきました。

タイヤサイズが23cと細いタイプなので初めての施工です。

出来るかどうかわからなかったのですがエイヤっていう感じでお請けしました。

輸入元とも相談しながらピンの幅を17.5mmに決定して早速施工。小径に嵌めるにはちょっとしたコツや力加減が必要だということが分かりました。

リムにタンナスが乗っかっただけでは旋回中に外れてしまいますからピンをリムの中でブリッジ状になる様にはめ込んでいきますが今回持ち込まれた車輪はディープリムの為ピンを嵌め込むプライヤーが使えません。別にタイヤレバー状のツールがあるのですがこれをリムとタンナスの隙間に入れて押し込みながらピンをパチンパチンと打ち込むことができました。

車輪を外した状態での装着にはおおよそ40分程で作業が終了しました。

車輪をお預かりしている間にT様がカスタム化を始められていて試乗はできませんでしたが持込された時とフォルムは変わらずミニベロピストを堪能していただけます。

弊協会ではノーパンクについてポジティブに考え相談に乗っております。

そして、これからの技術者育成時にノーパンクの施工を身につけていただくカリキュラムを組み込んでいきます。

現在、ユーザーの中でノーパンクの需要は相当数の需要が在ります。メーカーもノーパンク自転車を販売して居るのですが中間でメンテナンスが出来る技術者が圧倒的に足りない為広まっていかないのが現実です。

現在の自転車店は高齢化が進んでおり今更新しい技術を取得するのは面倒だというのと昔の素材はスポークやフレームが折れたりしたことがあるということで否定してしまっているのです。

不景気、円安、値上げなどネガティブな要素のニュースが報道されている今、自転車のニーズはさらに高くなっていくはずです。

朝早くから出かけたり夜遅くに帰宅される方には自転車店の空いている時間に関係なくパンクの心配はされているはず。

今、自転車に点検と共にノーパンクというキーワードが大きなビジネスチャンスになると思っております。

Tさんの様に2時間かけて遠方から持ち込みされる様な需要がどんどん増えていくでしょう。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございます。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏