女性整備士誕生レポート⑧
ノーパンク練習編
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします
代表理事の中根です。
先日、Aさんが講習に来られました。
今回はノーパンクに挑戦したいとの事。
お話を聞いてみると今年の夏に買われた20型の電動アシスト自転車を岐阜の田舎で乗る機会が増えるということで防災準備も含めてノーパンクにしたいとの事。
せっかくだから自分でノーパンクの施工をしたいという事でした。
今回装着するノーパンク素材は『タンナス』20×1.75です。
ノーパンク素材がリムの内側でアンカーが弓形になって車輪に固定出来るシンプルな構造が特徴です。
先ずは弊協会にあったタンナスを装着している内装3段の車輪から取り外しをしていただきました。
失敗しても良い車輪なので思いっきりバラしていただけました。
次はそのタンナスをを外装6段の車輪に嵌めていきます
この素材をリムに嵌め込んだら専用工具で爪を一つずつ押し込んでいきます。
何度も練習で馴染ませた物ですがリムへの装着は力技あるのみです
気合を入れて嵌めていきます
やっと仮ハメが終わったので今度はアンカーを打ち込んでいきます。
例えは悪いのですがアンカーをはめて行く時に足の爪を切っている様なパッチンパッチンという小気味良い音がします。
いきなりAさんの自転車だとリスクが大きいので製作中の中古自転車の車輪に取り外しすみのタンナスを入れてアンカーを打ち込んでいただきました。
既に取り付いていたタンナスなので簡単にはまりアンカー打ち込みです
アンカーを弓形にするイメージで押し込まないとアンカーが逆噴射してきてしまうので専用工具で何度も失敗を経験していただき上手く行った時のパッチンという音も確認していただきました。
この時、取引先からの打ち合わせの電話が入り15分程の長い電話している間、なんとAさんが先程嵌めたタンナスを外し出しました。
どうしちゃったのか私がドギマギしていると外し終えた後、再度嵌める練習をされ始めたのです。
こ気味良い音が店内に響き私が電話を終えるタイミングでTAKE2終了。
Aさんの探究心に驚いた一コマでした。
練習編はここまで。
次回はノーパンク施工本番です。
今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。
ありがとうございました。
一般社団法人 自転車技術者協会
代表理事 中根和宏