次世代プラスチック

こんにちは。代表理事の中根です。

お正月が過ぎて日常に戻りました。

今日は月曜日なのに近所の様子がおかしいと思ったら成人の日で祝日なんですね。

今日の新聞は脱炭素の記事がてんこ盛りでした。

王子HDの木材などを原料に造るバイオプラスチック技術を2025年に量産するという記事がとても印象的です。

今まで石油から造られるのがプラスチックだったのが植物由来という事で焼却処分しても植物が育つ過程で吸収した二酸化炭素と相殺という事です。

まだコストがポリエチレンの倍だという事ですがこれが量産体制でどこまでコストダウンできるかというのが今後のテーマなんでしょうね。

自転車においてもプラスチックを使っている部分は沢山あります。

ベル、サドル、ペダルなどなど細かく上げていくともっとあるのですが、環境にやさしい乗り物であっても経年劣化などで壊れた場合廃棄でCO2が出てしまいます。

これをバイオプラスチックになればたいや、チューブなどのゴム以外はCO2を排出しない物になるんじゃないかと感じました。

いろいろな企業が脱炭素に向けて研究しておられるので、もしかしたらゴムのタイヤに代わる素材も出てくるかもしれません。

いや、きっと出てくると思います。

世界のトレンドがストップ温暖化の為の脱炭素化ですので真っ先に自転車がその要素を兼ね添えた乗り物になる事でしょう。

もしかしたらバイオプラスチックや新しいタイヤ素材などはリサイクルが可能なインフラが施されるかもしれません。

今の時代の使い捨て、買替えなどのワードからリユース、リペア、リサイクルにウエイトが置かれている今。単価が上がってもそういう流れが主流になってくると思います。

単価の上昇は悪いことばかりではないと思います。ユーザーは大事に使う様になりメンテナンスなども採算が取れやすく充実してメーカーもリペアパーツ在庫の充実をしてくる事でユーザーの快適度合いが直接環境保護に直結してくると思います。

但し、そのリペアする技術者が日本には少なくなっているのです。

1990年に3万3千軒在った街の自転車店が2020年には9,000軒を切ってしまっています。

新しい世の中に必要な人財数が不足している為、修理に時間おかかる物には買い替えという流れになってしまってはせっかくの脱炭素化が進みません。

地球温暖化であと2℃気温が上がってしまうと後戻り出来ない状態になってしまうのだそうです。

現時点でも異常気象や生態系の変化などで気温上昇に伴い災害や飢饉があちこちで起こっています。

今ならこれらの上昇要因を抑えれば元の地球に戻ることが出来るギリギリのところなので世界中で脱炭素化が進んでいる事をもう一度念頭に入れましょう。

技術を身につけて工具を所持することでこれからの世の中での仕事の一つになっていくと思います。

自転車は部品点数が少ないので自動車の様な大きな設備や工具の点数も必要としないところではローリスクであると言えます。

これを機に技術を身につけて脱炭素社会で役立つ『手に職』目指しませんか?

詳しくはお問い合わせ欄よりお願いします。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏