銅と環境と仕事

どうにも止まらない

こんにちは。代表理事の中根です

以前ブログでも記したのですが今年の5月14日から金属の価格を新聞から拾っているのですが鉄はほぼ横ばいアルミの価格は緩やかに上がっているのに銅は物凄い右肩上がりになっています。

相場物に手を出すつもりはないのですが市場価格を知っている事は大事だと思うんです。

で、銅が物凄い右肩上がりなのを報告しておきます。

5/1では586円でしたが7/4の今日時点で685円。グイグイと上がっています。

何故かは解りません。ご存知の方は教えてください。

私の仮説ですがモーターの需要が上がっている為じゃないかって思っています。

最近の自動車はハイブリッドが主流なのでエンジンの他にモーターがついています。

1993年にヤマハが電動アシスト自転車を出した時は誰がこんな高い自転車買うんだってバカにされてましたが今では学生が通学に乗ってる時代にもなってきました。

スクーターの需要を喰ってしまったと思われます。

最近、草刈りをされる人が多い中でモーターの草刈り機を使われる方を見かけるようになりました。

電動工具のメーカーが今まではインパクトドライバーなどで安定して売っていた物をそのバッテリーを使って様々な用途に使えるように開発したようです。

利用者の話を聞いてみたところ草刈りの2ストエンジンの音がなくて静かなのでラジオを聴きながらやれるし、混合燃料を作ったりその匂いや保管場所に困らなくなったとの事。

環境的にみたらCO2が減らせて温暖化を最小限に抑えている訳です。

ここで、今までだと草刈機のメンテナンスが農機具屋さんだったりホームセンターだったのがモーターになった事でだんだんと減っていくわけです。

一昨日のブログで紹介したオートバイ業界は3ない運動でオートバイに乗るきっかけを無くしてそのまま乗らずに過ぎていく人達と共にスクーターという需要を電動アシスト自転車に喰われてしまってるわけです。

今後、車において完全な電気自動車にシフトした場合、部品点数が今の3分に1とかになるらしいですから部品を作ってる街工場は3分の2は仕事が無くなるわけなんです。

今はハイブリッドという事でエンジンも活かしながらモーターも入れてるのはそういう下請け工場を労っての動きなんでしょうね。

そうした流れの中、仕事もシフトしていくはずです。今まで油にまみれてエンジンの整備をしていた人は少しづつ仕事が減っていくでしょう。その時に幅を広げて自転車の技術者としてのスキルを今から磨いていった場合、スクーターからシフトした電動アシスト自転車のユーザーのメンテナンスで力量を発揮できるフィールドがあるわけです。

今日は銅の相場から自転車へこじつけてみました。

今の時代でも『手に職』は大事だと思います。

ローリスクで今、身につけて行きませんか?

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今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏