点検ラッシュ

岐阜県可児市出張報告

こんにちは。代表理事の中根です。

本日、近場のショップへ挨拶を兼ねて訪問して来ました。

『加納輪店』さんでは現在3代目も居られて岐阜県を代表する販売店さんでです。

サラリーマン時代いろいろな事を教えていただきお世話になったお店です。

近況としてやはり組合員の減少はボディブローの様に既存店にしわ寄せが来ている様です。

例えば公立学校が通学自転車の点検して自転車店で判子をもらってくる様に生徒に用紙を配るとそれを持った生徒が一斉にお店に駆け込んでくる事態。

今年はコロナの自粛で無かったがこれが3月初旬なので4月からの通学自転車の組立整備や販売対応などが出来なくなってしまう。

自転車店が少なくなってくる事で近隣の学校の自転車の殆どが駆け込む始末。

誰もが点検料を払おうとしないので困っているとの事。

当然、自店で販売した自転車の点検は無料という区別をつけているが学校からの指示という事で社長も困り果てて見えました。

中にはぶつかって車体が曲がって普通に走ることが出来ない自転車でも判子だけ押してくれと言ってそれで乗ってしまっている生徒さんもちょくちょく在るそうです。

それでは何のための点検で自転車店の存在意味があるのか。自動車の車検の様に安全項目をクリアしてはじめて安全性の高い通学が可能になるはずだと思うのです。

1販売店が学校に開始時期をずらすとかしてくれないと仕事にならない旨を訴えているそうなのですが改善されないのだそうです。

自転車組合の理事会で可児市だけでなくあちこちの地域でも同じような状況が起こっているそうです。

ひと昔、地域の組合員が40人居た時は編成を組んで店休日に学校に出かけて行って点検して来ることが出来たそうですが10人ほどになってしまい高齢化している為出かけていける元気のあるお店が無くそういった現象になってしまうのだそうです。

弊協会としてお話しをお聴きしていて人材を育てて一緒に巡回派遣する事でそうした状況を打破し、学生が安心して通える安全な自転車通学環境を提供出来るんではないかと感じました。

全車に点検済車にはTSマークを貼る事で基準値を保っていく事が出来ると確信しました。

県や市の教育委員会や交通管理課などにお声がけをして連携やご協力いただき予算組みしていただければ全てがWINの環境が出来るはず。

大きな登るべき頂を見つけたました。

恐らく全国的に自転車店が減少している事で全国各地でこうした問題が起こっていると思います。

全国行脚は望むところなので先ずは近場の岐阜県から取り掛かっていきます。

コロナによって業界のすら危うい仕事もでてきました。

しかし自転車業界は人手というか人材不足です。

これを機に安定して稼げる業界、仕事という視点で自転車業界を見ていただけたら幸いです。

お問い合わせ欄よりいろんなご意見お聞かせください

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏