空の争奪戦

楽天とドローン

こんにちは。代表理事の中根です。

一昨日のニュースで楽天がドローンでのお買い物便配送を試験的に始めるとの事。三重県は空飛ぶ自動車を見据えて、有人ドローン開発製作している豊田市の会社、春日井市のパオロット会社、津市のJTBというプロジェクトチーム。お買い物便ではマックスバリューから5.5kmを志摩の離島に届ける実験。既に試験飛行は済んでいるので無事に成功を収めるでしょう。

入り組んだ海岸線を活かした実験で素晴らしい取り組みだと思います。

高齢化していく中で足がおぼつかなくなってきた方のお買い物としてセブンイレブンもミールサービスというのを数年前から始めました。人手不足のコンビニ業界で午前中にお弁当や惣菜の配送をする人が足りず、オーナー自ら走り回るというお店の実情もちらほら聞いております。

このドローンでの配送ならばAIが学習していけばオペレーターが住所を入力するだけで目的地に人や物を運べる様になるわけです。

免許を返納して行動範囲が狭まった方には嬉しいサービスです。

これを実現するにはその利用者がスマホを扱ってしかもキャッシュレスをできた場合。最初は開発費がそのまま乗っかってくるのでファーストクラス並みのお値段になると思います。

その辺りは時間が解決していってくれるはずです。

げんざい、楽天は自社で配送を始めておりRAKUTENの看板付けた軽バンが走り始めています。Amazon  flexとしてAmazonも自社での配送を始めております。私が思うにこの両者はドローンでの無人配送のために現在人を使ってAIに位置情報、顧客の在宅時間、をビッグデータ化する為に動いている様に見受けます。

期を同じくして色々な会社が空中活用を視野に本気で取り組んでいるという事です。

そうなると、トラックでの個別の配送、人件費をかけて何度も不在宅を訪れる従来の常識が覆されドローンと引き換えにトラック、ドライバー共に不要になってしまいます。当然そこで軽油の消費が減り環境には良い事になりますがガソリンスタンド、車検整備会社は仕事が急速に減ります。

国は国の事は第一に考えますが個人それぞれの事は後回しです。

おそらくその時の新聞記事の見出しはCO2削減目標達成となるでしょう。

それを喜んでいられるか、青ざめて恐々とするかは今からの余暇の選択にかかっていると思います。

またこじつけてしまいますが、その一つに自転車店ビジネスも考えてみてください。

○国が推進している事業

○環境保護の為には必要な乗り物

○資格は後から取得でも間に合う(注1)

○必要工具点数が少ない

○点検、修理に特化すれば少資本ローリスクである

○販売メインの量販店では修理が手一杯である事

○古物商の取得でリサイクルを活用できる事

○廃棄物は上手に分別すれば廃棄物もお金になる事

○担い手が全く育っていない事

(注1) 自転車技士資格は従事後2年経過で取得可能。取得した方が良いが厳密には義務化されていないところが現状。

これだけの条件が有る事業はそれほど無いと思います。当たり前すぎる自転車店の在り方、考え方を進化させたら新しい自転車店ビジネスを構築できます。

技術的には難しくありません。やってみようと思う人ならば自動車の免許を取得するくらいの難易度だと思ってください。

お問い合わせ欄から何なりとご質問お受けしています。

今日もここまで読んでいただいたご縁に感謝します。

ありがとうございました。

一般社団法人 自転車技術者協会

代表理事 中根和宏